『暁のヨナ』最新274話(47巻) ネタバレ感想と考察| ラスト3話、ハクヨナスウォンの命運やいかに

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エンタメ

白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画『暁のヨナ』。
突然発表された「ラスト3話、年内完結」の衝撃はいまだ薄れませんが、ひとまず最新ネタバレ感想を書いていきたいと思います。

今回は漫画【暁のヨナ】最新274巻(47巻収録)のネタバレ感想・考察について。

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【暁のヨナ】最新274話(47巻)のネタバレ感想・考察

最新274話、面白かったですね! 

ラスト3話と聞いて、てっきり物語が急ピッチで終焉へと向かっていくような、今までとはスピード感の違う描き方をされるのではないか…と若干ビビりながら読み始めたのですが、全然そんなことなかった。

むしろ、描きたいことをもう十分描き切ったからこその「ラスト3話」なんだろうな…というのがひしひし伝わってきてとてもよかったです。

それでは、特に気になったポイントをひとつずつ掘り下げていきますよ~!
考察がいつもより若干長めです。

俗世のあれこれはもう関係なし、もはや仙人化してしまったハク

まずは前回に引き続き、ひとりだけわりととんでもない状況にあるハクについて。

一応は”死んで”、魂だけ戻ってきた、わけだよね? え、なぜにそんなに穏やかに笑っていられるのでしょうか。

本人いわく「姫さんと四龍が盃の中に消えたときより全然いいわ」だそうで、まあこれも彼の本音ではあるのでしょう。

が、今回はそれにしてもハクの一挙一動がやけに「仙人」じみてないか? という妙な違和感がありました。

だってさー、以前はそれなりにヨナちゃんを大事にしたい気持ちと年頃の男の子らしい下心のバランス持て余して悶々としたり、スウォンへの怒り憎しみと過去の情を持て余してもだえ苦しんだりとか、普通にしていたわけじゃないですか。

しかし、現在のハクにはそういう俗っぽい感情すべてをそぎ落としたような、例えば出家した人間みたいな達観した雰囲気が感じられます。

ヨナと四龍が無事なら自分はどうでも良い的な発言しかり、スウォンが今世に戻る手助けをしたのも然り。

何とか理由付けするなら、仏教的な感覚で言う「肉体と魂が離れたと同時に、俗感情も薄れている」みたいな感じでもあるのでしょうか。見ていてちょっと怖くなったよ。

恋愛要素もばっちり、ハクヨナの想いの終着点

ハクが魂だけでも戻ってきたのは、他ならぬヨナのためでしょう。「必ず戻る」と約束しましたからね。それがどんな形でも。

が、上述したハクへの違和感はここにありました。

何というのか、盃の中で血まみれになりながらも「結婚しますか」と告げたあの執着心みたいなものが今回は感じられず。ハクはこと恋愛に関してはもっと欲張りになって良いと思います。

一方のヨナですが、終盤の「ハクが戻ってくるの…?」発言に泣けました。喜ぶというより驚いていたんだよな……。これおそらくは、ヨナの中では普通に「ハクと生き別れる」可能性は無意識下にあったのでしょう。

盃に入った時は「四龍を連れて帰る」「四龍を幸せにする」気概はあっただろうけれど、ハクまで引きずり込まれるのは完全に予想外だったでしょうし。そもそも普通の人間が盃に入った時点でアレだし。最後の表情もめちゃくちゃフラグっぽかったし。

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地上がどんな地獄でも四龍とともに生きていく、とか言っていましたが、この「地獄」は可能性のひとつとして、ハク不在の未来をも指していたんじゃないかな。

お互いもうちょっと欲張りになって良いのにね。まあひとまずは白の龍神さまグッジョブ!ということで。

「イクスの予言」の解説と四龍伝説の終焉

そして今回、改めて龍神さまの口から言葉にされたイクスの予言について。あ~なるほど、意味はひとつじゃないのね。。

今回明示された内容が正しいとなると、これまでの流れと若干つじつま会わなくない? と心配だったのですが、「緋龍を守るために幾重にも」とか言われるともう何にも言えねえよ。まあ、自衛のための保険なんてなんぼあっても良いですからね。

盃の外に出てもなお龍神さまから襲われるとかありかよ……とか思っていましたが、予言の解釈によって彼らの行動の意味も大きく変わってきます。

面白いのは、「普通の人間」として描かれてきたはずのハクとスウォンが古の予言とやらにガッツリ関わっているということで。

まあ連載中いろんな場面でそれっぽく描かれてきたので予想していた読者も多かったようですが、作中で名言されたのはわかりやすくて良かったと思います。

もしかしたら、緋龍の化身であるヨナに大きくかかわる立場で生まれてきた時点で、ハクとスウォンの命運は決まっていたのかもしれませんね。

龍神さまたちに「利用された」ハクヨナとスウォン

最後に、このタイミングで「ラスト3話」となった理由について、私なりの解釈を残しておこうと思います。

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以前にも書いた気がしますが、『暁のヨナ』のストーリーは、いわゆる「行きて帰りし物語」のお手本のような構成を成されています。

お姫様が何らかの陰謀により国を追われて、従者ひとりを連れて逃げて、旅をして。
旅の中で大きく成長して、元の王国に戻ってきて、最終的に国を治める。

こういうお話って、実はすでにたくさんあるんですよね。有名な作品で言えば、漫画『女王の花』とか、児童書なら『シェーラ姫の冒険』とか。

上記2作品は、どちらもお姫様が国を追われて、幼なじみの従者ひとりを連れて旅をして、戻ってきて国を治めるというところは共通しています。

違うのは、『シェーラ姫の冒険』では姫は従者と結婚して夫婦で国を治めるけれど、『女王の花』では、姫は従者と生き別れてひとりきりで女王として生きるということ。

で、『暁のヨナ』を初めて読んだとき、この漫画ははたしてどちらの展開になるんだろう…と思ったんですよ。

草凪先生の作風ならさすがに『女王の花』みたいなオチにはされないだろうけど、でもあまりに王道展開だとオチも読めちゃうしなあ…とも思ったり。

が、今回274話を読んで初めてピンときたのは、本作において「行きて帰る」のはむしろハクヨナではなくて、龍神様のほうだったのか! ということで。

言い方はあれですが、そういうメタ的な読み方をするならば、ハクヨナとスウォンもまた、物語を動かすためのひとつの駒にすぎないことになります。作中で唯一ゼノだけは、そのことを薄々察しながらもそばにいたんだろうなあと思うと何とも切ない。

緋の病とか戦の行方とは次期国王とかいろいろ気になること、未解決なことはたくさんあるわけですが、それでもここで物語が終わる理由はひとえに、「龍神たちの帰る場所」がはっきり定まったからなのではないかと思います。さすがにちょっとメタ視点すぎるけどね。

『暁のヨナ』は、「行きて帰りし物語」が何重にもなった構成だからこそ、これほど奥が深くて見ごたえがあるんでしょうね。

さて、他にもいろいろ語りたいことはあるのですが、それはラスト2話ぶんに取っておくことにします。

ところで、当ブログはセキュリティ上の観点からコメント欄は設けてないのですが、時々XのDMから記事の感想コメントとか送ってくださる方がいまして。この場を借りてお礼を言いたいと思います。本当にありがとう! 

続く展開にも注目です!

47巻ネタバレ感想

273話 272話 271話 270話  269話  268話 

『暁のヨナ』に関する過去記事のほぼすべてを、以下のnoteにまとめています。

かれこれ10年推してきた漫画『暁のヨナ』が最終章に突入したので、これまでの感想ブログをまとめてみた。

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