1997年10月に放送されたTBSドラマ『青い鳥』は、幸せを求めさまよう男女を描いたラブストーリー。ただ、不義の愛という設定や展開に『気持ち悪い』など賛否両論の意見もみられます。今回は『青い鳥』第4話にて描かれた、かほり、詩織と理森の逃避行について。
【ネタバレ】『青い鳥』第4話のあらすじ
この記事では本編あらすじ全ての詳細な文章化はしておりません。
ネタバレ要素はありますのでご注意ください。
「あの人はやめなよ」理森を諭す美紀子
第3話『炎の夜』にて、ついに詩織(夏川結衣)に秘めていた想いを伝えてしまった理森。しかし、その現場を美紀子(永作博美)に目撃されていたことには気づかなかった。
そして翌朝。理森(豊川悦司)といつものように顔をあわせた美紀子は、詩織との関係について言及する。
「あの人はやめなよ」
「理森のお母さんをさらっていった人と、同じことをするつもり? おじさんがどれだけつらかったか、覚えているでしょう?」
「ひろむさん(佐野史郎)は、理森が思っているよりずっと怖い人だよ」
それだけ言って背を向けた美紀子の姿を、理森は黙って見送った。
理森とかほりの関係にすぐに気づいたひろむ
理森(豊川悦司)との 密会のために別荘を借りていたかほり(夏川結衣)。しかし、そのことはひろむ(佐野史郎)に気づかれていた。
「妻が俺に黙って別荘を借りているんだ」
「君、今から僕といっしょにそこに行ってくれないかなぁ…」
「もしかしたら男がいるかもしれない。俺は、そいつをころすかもしれないんだよ」
理森は仕事を理由に同行を断り、すぐにかほりに電話をかけた。
「ひろむさんは、もう別荘のことに気づいている。もうあそこに行ってはダメだ」
「ねえ…あなた今日、あそこに行った?」
「いや、今日は仕事で…」
「じゃあ、まだ行ってないのね!?」
かほりは、理森のために用意した弁当と書き置きを別荘に残していた。ひろむがもしそこに来たら……。
しかし、もうどうすることもできなかった。
かほりを娘・詩織から引き離そうとするひろむ
「詩織のことなんだけどさあ…新学期から、東京の小学校に移ったらどうかと思うんだよ」
「えっ」
「そんな悲しそうな顔するなよ…何も一生会えなくなるわけじゃないんだから」
かほりから詩織を引き離そうとするひろむ。
それは理森に心を寄せた自分への罰だと、かほりにはよくわかっていた。
かほりは、詩織と離れて暮らさなくてはならなくなることを理森に告げた。
「ダメだよ…母親と子どもが離れ離れになっちゃ」
理森は、かほりと詩織を連れて、ちょうどやってきた電車に飛び乗った。
これが、長い逃避行の始まりだった。
かほり・詩織・理森の逃避行がついにスタート
「3人で暮らそう」と即座に決断して母子を連れ去った理森の行動力、即決力はたしかにすばらしい…! しかしながら、いやいやさすがに行き当たりばったりすぎないか…というのが正直な感想ですね。白昼堂々、人妻と子どもを連れて颯爽と電車に飛び乗る理森の無駄な爽やかさにシビれました。
今回、美紀子が理森に伝えた「ひろむさん(佐野史郎)は、理森が思っているよりずっと怖い人だよ」というひと言が、このドラマの本質を凝縮しているように思います。
おそらくですが、当事者である詩織と理森よりも、第三者の視点から冷静にみている美紀子のほうが、この事態のヤバさがよくわかっているのではないでしょうか。
この絶妙な人間関係の描き方、そしてストーリー展開のスピード感が本当に面白いんですよね。
人物描写が非常に繊細になされている反面、メインヒーロー理森の行動の突拍子のなさ、そしてそれをあっさり受け入れるかほり(人妻、子持ち)の自覚のなさ…。
ここから長きにわたる逃避行劇がいよいよスタートするわけですが、かほり&詩織、そして理森はすでに駅にいた複数の人間にバッチリ目撃されています。だからこそ、この行動はひろむからするとザ・挑発としか映らないでしょう。続く展開にも注目です!
▼ドラマ『青い鳥』ネタバレ一覧
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話 11話
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