女性向け漫画雑誌『BE・LOVE』にて連載中の王道ファンタジー『星降る王国のニナ』。ついにアニメ放送もスタートし、多くのファンタジーファンから注目を集めています。今回は、『星降る王国のニナ』68話のネタバレ感想と考察について。
『星降る王国のニナ』最新68話ネタバレ感想と考察
ニナ vs 獣の神、「星の力」を巡る熾烈な戦い

最新68話、読みましたよ。いやあすごかった! 注目すべきは、ニナを焚き付け、言葉巧みに心を揺さぶる獣の神とやらの超絶テクニックです。何者やねんお前……とりあえず、「神」と崇められるような崇高さはまったく見えてこない。どちらかといえば、宗教勧誘とかマインドコントロールとか、そういうヤバめな気配を感じました。
どうやらアズ自身も、周囲の人間も、すべて「獣の神」に洗脳されている状態であることは明らかなようです。
しかしなぜアズを……なんて、考えるまでもありませんね。もちろん、彼を慕うヒロイン・ニナを揺さぶって、自分の意のままにするためです。
ひとまず、ニナにアズの魂を探す機会を与えてくれた獣の神。おおっ、やはりこうなるのね。正規ヒロインでありながら、ニナはやっぱりイケメンに救われるお姫様ポジではなく、隙のあるイケメンを救い出すヒーローポジを物語終盤まで守り切るご様子。
一方の獣の神はといえば、やはり求めているのはニナの有する「星の力」。懸念していたとおり、ニナの力は希少すぎるし、強すぎる。
たとえここで獣の神を下したとしても、この先ずっとこの力を狙う権力者に狙われつづけるんだろうな。ニナ自身がどれほどまっすぐな信念を持っていようと、引き寄せるのは彼女と真逆の邪悪な念を持つ存在ばかりであることが悲しいですね。
ニナの声はアズールには届かなかった
そして案の定、ニナの声は残念ながらアズには届かずじまい。おいおいおいおい、アズ、しっかりしろよおおおお……! さらに、どうもこれは獣の神の力によるものばかりではなく、アズ本人の問題でもあるようです。
気になるのは、心に虚ろな念を抱えているというアズの真意ですよね。
今のところ「ちょっぴり陰のあるイケメン」を体現したようなアズですが、彼自身、ニナから目をそらしてしまったことを「罪」と捉えているのには少々驚きました。まあ、それもこれもニナへの愛そのものだよね。
それにしてもラストの描写はいったい何だろう。まさかアズ自身にも星の力とやらに関わりがあるのか? そうなると、彼とニナとは何か魂レベルで引き合うものがあったとしても不思議じゃないんだよなあ。。
「魂」とか「星の力」とか「神」とか、いかにもスピリチュアルなワードが並んでいるにもかかわらず、ニナが正統派の”闘うヒロイン”だからなのか、それほど宗教的な空気感になっていない。個人的には本作のそういうところも大好物なのですが。続く展開にも注目です!
▼これまでの『星降る王国のニナ』ネタバレ感想記事をまとめています。
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