1997年10月に放送されたTBSドラマ『青い鳥』は、幸せを求めさまよう男女を描いたラブストーリー。ただ、不義の愛という設定や展開に『気持ち悪い』など賛否両論の意見もみられます。
今回は『青い鳥』第9話にて、出所後の理森と詩織の距離感がふたたび縮まりはじめる展開のネタバレです。
【ネタバレ】ドラマ『青い鳥』第9話のあらすじ
この記事では本編あらすじ全ての詳細な文章化はしておりません。
ネタバレ要素はありますのでご注意ください。
理森×美紀子「あたしはもう、見送るのはイヤ」
前回、理森(豊川悦司)に秘めた思いを告げた美紀子(永作博美)。
「あたしはもう、見送るのはイヤ」
しかし、理森にはその思いを受け取ることはできなかった。
理森に別れを告げた美紀子は、母親の墓参りに来ていた詩織に行き会う。
「お母さんのお墓、本当にこの場所で良かったのかしら…実家のほうがゆっくり休めたかもしれないね」
「でもお母さんはきっと、そこにも戻りたくなかったの思う。行きたかったとしたら…鹿児島」
「鹿児島?」
「ええ。鹿児島のおばあちゃんのところで暮らしていたらしいから」
「そうなの…」
母・かほりを祖母のお墓にいっしょに入れてあげたいという詩織。
理森もきっと賛成してくれるだろうという詩織に、美紀子は顔を曇らせる。
「理森は今、自由に動けないから…知ってるかな。仮出所のあいだはね、自由に旅行したりできないの。規則を破ったら、仮出所を取り消されちゃうからね」
「……」
「何よ」
「すきなの? あの人のこと…」
詩織はもう、何もわからない子どもではない。
理森の前途を思う美紀子の気持ちを正確に見抜いていた。
かほりの死について初めて語り合った理森とひろむ
理森とひろむ、愛した女を喪ったもの同士。
ひろむは初めて、かほりの死について理森に打ち明けた。
「あのときなぜ、かほりが死を選んだのかわかるかい?」
「いえ…」
「かほりは見たんだ。あの崖の上で…きみを殺そうとしていた、僕の姿をね」
あのときの自分が見えていなかった真実を知り、動揺する理森。
しかし、彼女の忘れ形見である詩織だけは、なんとしても幸せになってもらわなくてはならない。
彼女を心配する理森は、つい己の立場も忘れ、鹿児島に向かう詩織と同じ電車に乗り込むのだった。
真のヒロインである詩織の本領発揮
今回、詩織の台詞や表情一つひとつをみていて「ああやっぱり、彼女はかほりの娘なんだなあ…!」としみじみ感じました。
理森や美紀子への接し方ひとつみても、彼女はもうただの子どもではないんですよね。人を惑わせる妙な色気みたいなものを全身にまとっていて、それがどこまでもかほりの面影を感じさせる。
理森自身もきっと、これ以上自分が関わっても詩織のためにならないであろうことくらい、ハナからよくわかっているはずなんです。
しかしやっぱり、美紀子の思いを拒絶することはできても、詩織の意思を本気で拒むことはできない。
「好き」とか「好きではない」という意識の問題ではなく、またかほりへの罪の意識というわけでもない。なんというか、理森はきっとこの母娘にとことん振り回される運命なんだよなあ、というところが徐々に見え始めた回でした。続く展開にも注目です。
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