【テニスの王子様】なんで氷帝の跡部はジローに甘いのか?【ネタバレ感想と考察】

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「テニスの王子様」、通称テニプリでおなじみの氷帝のキング・跡部様。普段はプライド高くてカリスマ全開なのに、ジローこと芥川慈郎に対してはやけに甘い一面を見せるんですよね。

他の氷帝メンバーにはない、ちょっぴり独特な跡部とジローの関係、個人的に大好物なんです。(BL的な意味合いではなく)。

今回は、跡部景吾と芥川慈郎の関係について考察してみました。

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テニスの王子様(テニプリ)の跡部がジローに甘いのはなぜか?

キング跡部にとって、自身の「人間性」を認めてくれる人間は何より貴重

跡部がジローに甘いのはいったいなぜなのか? 

まず考えられるのは、そもそも跡部自身の人生において、ジローのような人間性を持つ人物がものすごく希少なんだろうということです。

こういっちゃなんですが、跡部はどうしたって「普通の人と同じレールの上を歩めない」ことがすでに中学生時点で確定している。それはまあ特別な家に生まれたから。超絶お金持ちだから。立場上、「普通」以上のレベルを常に求められるから。

もっとも、跡部本人はそのことを普通に受け入れているし、悲観したりもしていません。まあそれだけの器を備えた人間でもあるんですよね。幸いなことに。

それでも、跡部にとって自分の“人間性”をちゃんと見てくれる存在ってやっぱりものすごく希少なんだろうと思うんです。もしかしたら跡部自身、はっきり自覚してないかもしれないけれど。

おそらく跡部の人生において、近づいてくる人間は大きく2種類にわけられるはず。

まずは、「権力者・跡部景吾」としてひたすら崇めたり、隙あらばその恩恵に預かろうと目を光らせたりしている狡猾なタイプ。もうひとつは、ガッチガチな先入観と固定観念に支配されて、跡部本人を知る前からひたすら敬遠(あるいは嫌悪)してくるタイプ。

で、ジローはといえばそのどちらにも当てはまらないんだよなあ。なぜならジローは元々、そういう俗世を離れた精神世界を持っているから。

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OVA「風雲少年跡部」でも、ジローだけは最初から跡部に敵意を持っていなかったし、それ以来ずっと自然体で一緒にいる。

だから跡部もつい心を許して、他の部員には見せない甘さを見せちゃうんですよね。跡部のカリスマ性とジローのマイペースさは、実は人同士の相性として最高のものなのかもしれない。

実はどちらも天然属性だからこそなのか、引き合うバランスが絶妙に噛み合ってるのが個人的にマジでツボなのです。

ジローの悪意のない、純粋な感性はもはや才能

多くのテニプリキャラは、プレイヤーとして何かしらの強固な信念を持っています。

氷帝キャラで言えば日吉の「下剋上」が典型的でしょうか。まー「あいつを倒したい」「のし上がってやる」的な強い思いがなければ、あんな激ヤバな世界生き抜いていけないよなあと思うのですが。

で、ジローはといえば、そんなテニプリキャラにおいて限りなく“悪意のなさ”が際立ってるキャラですよね。

もちろん、こだわりが全くないわけではない。派手なプレイが好きだから立海の丸井に憧れはあるし、自身のボレーは誰にも負けないという自負はあるけれど。

でも、それ以上に、単純にテニスが好きだからテニスをやっているだけで。ここに並ぶのはせいぜい遠山金太郎くらいじゃないか? ジローは生まれ持った性質だけを見れば実質、主人公・リョーマよりはるかに天衣無縫に近い人間じゃないかと思うわけです。

どんな激ヤバシーンでも、ジローは純粋な感性で物事をとらえて、思ったことをそのまま口にする。それってもう一種の才能だと思います。

そういう意味では、不二戦でのセリフ「こんなワクワクする試合は跡部以来」はまさに象徴的だった。そうか、ジローにとって跡部のプレイスタイルは恐れる対象ではなくむしろ「ワクワク」なのか、と。

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こういう心から慕ってくる弟ポジ、たまらんよねー。実は“隠れアニキ肌”な跡部にとってド直球で癖に刺さる存在なんだろうと思うんです。

みんなが「キング跡部」にひれ伏すなかで、ジローだけは”純粋に”尊敬してくれる。まあ甘くもなるよね。そりゃ高級焼肉でもなんでも無償で食べさせたくもなるわな。

実は跡部が樺地とジローに甘えている?

ところで、テニプリにおける純粋キャラといえば樺地ですよね。個人的には、実は跡部が樺地とジローに甘えている説も捨てがたいところ。

前提として、跡部は樺地とジローに対してだけはちょっと特別な態度を見せている印象があります。

樺地は無言で従い、どんなときも跡部を支える従者的存在。一方、ジローは悪意のない純粋さで、まっすぐに跡部を尊敬する存在。

タイプは違うけれど、表面上だけでなく本質的な面で跡部を受け入れてくれる点でふたりは似ているんですよね。

なんというか、仮に氷帝の他のレギュラー陣に理解されなくても、跡部は大して傷ついたりしないでしょう。でも、樺地とジローのふたりに関してだけは、結構ガチで堪えるんじゃないかな。

結果、樺地とジローの存在が跡部の人間味を引き出しているシーンも多いんじゃないでしょうか。こういうの良いですよね。氷帝メンバーの関係性がまた一段と面白く見えてきます。

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