『怪盗クイーン』ジョーカーの過去は?一度死ぬ展開も【ネタバレ感想と考察】

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はやみねおかおるの人気シリーズ『怪盗クイーン』。変幻自在の怪盗クイーンの片腕として知られるジョーカーの過去については、作中で多くの伏線が張り巡らされている様子。今回は、ジョーカーの正体や、彼にまつわる展開について気になる部分を考察します。

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【ネタバレ】『怪盗クイーン』ジョーカーの過去は?

生まれ育った村が襲撃され、ひとり生き残った壮絶な過去

まずは、ジョーカーの過去について。

結論から言うと、ジョーカー自身はアジア圏にある小さな村のたった一人の生き残りです。このあたりについて、詳しいことは『怪盗クイーンと魔界の陰陽師』にて描かれています。

では、彼が生まれ育った村はなぜ滅んだのか……? 作中ではただ「襲撃された」という一点しか明かされていません。

このあたりの事実がはたして「伏線」なのか、あるいはそうではないのか、今のところよくわからないのが面白いところ。

はやみね作品は意外なところに伏線が落っこちていることが多々あり、ついでに複数の作品が同じ世界戦でリンクしていたりもするので、案外後々の展開で拾われることもあるんじゃないかと予想しています。

個人的には、ジョーカーの幼少期のあれこれがクイーンのわけありな生い立ちとどっかでつながっていたらめちゃくちゃ嬉しい。

ジョーカーの生い立ちやキャラクター性は、ある意味では主役クイーンよりも念入りに作りこまれているような気がするので、今後の展開に期待ですね。

ジョーカー×ヤウズ、関係性や活躍回について

ところで『怪盗クイーンと魔界の陰陽師』といえば、ファンのあいだではヤウズくんが孤軍奮闘する回としても知られています。

ヤウズ×ジョーカーの回は総じて神回となるのが定説ですが、それ以上にジョーカーの過去を事細かに知る人間は作中ではヤウズくんのみという事実がたまりません。

同じ収容所出身というだけですでにつながりは深いんだけどね。クイーンさえも知らないジョーカーのあれこれを詳しく知っていて、なおかつ他言せず、ジョーカー本人にすらその事実を告げないヤウズくんが愛おしい。

キャラクター性に注目するなら、ビジュアル面もうまいこと作りこんでるなあと思います。

鍛え抜かれた体躯にいかにも男性的な雰囲気のジョーカーに対し、細身でちょっと中世的な雰囲気のヤウズくん。このふたりが並んでると急に作風が変わったように感じるのはなぜだろう。ジョーカー×ヤウズ、このタッグがメインの話もみてみたい。

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ジョーカー×イルマ姫、関係性は進展するのか?

そして、ジョーカーを語るならもちろん外せないのがイルマ姫の存在。彼女の初出は「怪盗クイーンの優雅な休暇」。褐色の肌にぱっちりお目目がキュートな、とにかくヒロイン性に溢れる女性です。

ジョーカーとイルマ姫の関係性は今のところ、一進一退という感じでしょうか。

ジョーカーくんがイルマ姫と接近するたび、陰でハラハラしているクイーンが可愛すぎる……が、一方で、クイーンがいるかぎりジョーカー×イルマのCPが成立することはないでしょう。

作中にて、ジョーカーは「イルマ姫やグーコ王国に危険が及んだ際はすぐに駆け付ける」と明言していますが、「すぐに守れるようにいつもそばにいよう」とまでは全く考えていない様子。

口ではなんだかんだ言いながらも、とにかく育ての親であり命の恩人であるクイーンに忠実なジョーカー。

このあたりが彼の魅力でもあるのですが、イルマ姫からしたら複雑な部分もあるんじゃないかと予想。ジョーカー×イルマ姫×クイーンの三角関係突入も時間の問題か……? とりあえずそれぞれがちょっとずつ歩み寄りながら幸せを見つけてほしい。

ジョーカーの死。そのときクイーンは…

さらに、『怪盗クイーンと魔界の陰陽師』はクイーン×ジョーカーのCP推しにはたまらない一冊でもあります。

ここで描かれたのがまさかの”ジョーカーの死”。人造人間ルイヒに半殺し状態にされたジョーカーを生き返らせようと奮闘するクイーンの姿がみられます。

ここではっきりしたのは、クイーンは決して善側の人間ではないということ。はやみね作品には場に応じてさらっとスタンスを変えるキャラクターがやたら多い印象がありますが、クイーンはその最たるキャラだと思います。

「ジョーカーを生き返らせるためなら他の誰がどうなろうと関係ない」。この姿勢にしびれましたよね。本当に、もしジョーカーという守るべき対象に出会っていなければクイーンはもっと振り切れたやばい奴になってたんだろうなあとふと思ったり。

ところでイザドってだれ…?

収容所で出会ったというジョーカーくんの親友・シドの存在も気になるところ。『怪盗クイーン ニースの休日』で本格登場した彼は現在、探偵卿ネアに付き従っている様子。

彼の言葉によると、収容所は数十名の人間に襲撃されてなくなった、とのこと。この襲撃事件、巡り巡ってジョーカーくんの生まれ育った村の襲撃につながっていたりするんじゃないでしょうか…

個人的には、ネアと同時期に唐突に出てきた探偵卿イザドの存在も気になっています。ビジュアル含めいろいろ面白すぎる。フォーロちゃんのイザド説はどうなったんだったっけ…

ニアにしてもイザドにしても、ある意味ではクイーン以上に厄介そうなところが面白いなあと思います。ジョーカーとシドの善悪の議論も平行線状態ですし、今後もつかず離れずの距離感で描かれていくんじゃないなあ。続く展開にも注目ですね。

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