【暁のヨナ・考察】ヨナの母・カシはなぜ殺された?ヨナにもカシの能力が?

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白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画【暁のヨナ】。アニメ化や舞台化、さらにはヨナカフェなどさまざまな関連イベントも開催されており、メディアミックス作品としても注目を集めています。今回は、作中にてきわめて重要な役割を担っているキーパーソン・カシ様について。

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『暁のヨナ』ネタバレ考察・ヨナの母・カシはなぜ殺された?

ヒロイン・ヨナの母親であり元巫女でもある女性・カシ。『暁のヨナ』という物語全体を見ればいわばキーパーソンであることには間違いないのですが、ヨナ本編においては実際、登場シーンはほとんどありません。

彼女の姿が大々的に登場するのは、せいぜいヨナとスウォンの親世代のあれやこれやを描いた過去編、あるいはヨナの回想シーンなどにおいて。そして、そうした数少ない登場シーンにおいても、カシ本人の心情や信念みたいなものが明示されているような決定的な場面は実質、ほぼないに等しいのです。

カシ本人は、現王スウォンの父・ユホンの命により暗殺されています。カシ本人に何らの非はないため、つくづく理不尽な死であり恨むべき運命ではありますが、しかしながら作中の言葉を借りるなら”王家の人間に暗殺はつきもの”。


ただ個人的に気になるのは、”未来が視える”という能力をもった彼女には自身の運命は見えていなかったのだろうか、ということです。

暗殺された日、彼女はまだ幼かったヨナを置いて、一人で宮を出ています。この点、何かしらの予感のようなものはきっとあったのでしょうし、それについては作中でも(非常に間接的な形ではありますが) 言及がなされています。

ヒロイン・ヨナにも母親カシの能力がある?

緋龍王は”ただの人間”だった

『暁のヨナ』本編41巻~42巻あたりのストーリー展開において、ヒロイン・ヨナは母親のカシの未来予知能力を受け継いでいるのではないか…という可能性が随所で示唆されています。

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ただ、この点について表立って言及しているのはヨナ姫本人、それから、ヨンヒの手記を通してカシの能力を知ることになった現王スウォンの2人のみ。

個人的には、ヨナはカシの能力を多少なりとも継いでいるのではないかと思っています。明確な理由はありませんが、少なくともヨナの”特異性”については本編に随所で小出しにされているのかなと。一例として番外編において、まだ城を追われる以前のヨナは ”ハクと二人でどこかに逃げなければならない” という悪夢をみています。

緋龍王の生まれ変わりであるから、という以前に、あらゆる局面において”箱入りの姫”にしてはカンが良すぎる、というのが彼女のキャラクター性の最大の特徴であり、魅力でもありますよね。ただ、その理由について作中で一切触れられていないのが面白いところ。

もっともゼノいわく「緋龍王はただの人間だったよ」とのことですし、おそらくこの先も本編において、ヨナの能力を追求していくような展開になることはないでしょう。

ほぼ記憶にない母・カシのもつ能力を、その娘であり緋龍の生まれ変わりであるヨナが受け継いでいる。こう明言したほうがストーリーとしては盛り上がりますし、ヨナのカリスマ性をより強調できるはず。そこをはっきりさせないのもこの作品のよいところであり、ひいてはヒューマンドラマ的な奥深さにもつながっているのかもしれません。

〇『暁のヨナ』感想考察一覧 | いとのろぐ

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