【暁のヨナ】最新47巻(268話~)のネタバレ感想・考察まとめ|スウォンの華麗な手のひら返しがもはや愛おしい

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白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画『暁のヨナ』は、アニメ化や舞台化、さらにはミュージカル化をはたした人気作。今回は、【暁のヨナ】47巻収録話全体のネタバレ感想・考察について。

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『暁のヨナ』最新47巻収録話(268話~)のネタバレ感想と考察

47巻のメインは「盃のなかで龍神とバトるハクヨナ×四龍」

『暁のヨナ』47巻収録話については、全体的にあまり大きく話が進んでいない印象を受けました。まあそりゃそうですよね。メインキャラクターであるヨナと三龍が揃って謎の盃に吸い込まれるように消え、後を追うようにハクも同じ場所へ。

しかし話が進まないということは、裏を返せば、本作品においてこの盃パートがいかに重要であるかの証明でもあるのではないでしょうか。さすがに深読みしすぎかな。

でも、緋龍王にしても龍神にしても、元はといえば「四龍」という完全なる人外あっての存在です。要は「ザ・ファンタジー」なんですよね。

ヒロインであるヨナ自身が「わたしは緋龍の生まれ変わりなんだ」と明確に自覚し、そのうえで「自国のためにできることはなんだろう」と考え始めた。

これ、もちろんめちゃくちゃ立派なマインドではありますが、でも前国王のひとり娘であるという立場を考えればむしろ遅すぎるといっても良いわけです。普通の王位継承者ならば、物心つく前から嫌というほど言い聞かされて、もはや刷り込みのように脳に染みついていて良いはずの考え方ですからね。

ヨナ姫が「王族」「緋龍の化身」であることをはっきり自覚し、明確な意思をもって行動し始めた。

勝手な想像ではありますが、この段階ですでにこの盃パート、すなわちヨナ×四龍が地上ではない「異空間」で「龍神とバトルする」という構図は著者のなかで出来上がっていたのではないかと思います。

これまでの地上戦なんか比べものにならないくらいのヤバさはもはやホラーレベル。読む側からすると「うおっ……」「うあああ……」という感じです(伝われ)。元箱入りのお姫様にマジで何させてんねん。想定の一個も二個も上をいく、これがまさに『暁のヨナ』の本質ですよね。

スウォンの華麗な手のひら返しがもはや愛おしい

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そして、お気づきでしょうか……。上記の文章において、あえて名前を出さなかったメインキャラクターがひとりいます。そう、みんな大好き、緋の病で瀕死の現国王スウォンさまですね。

47巻の見どころは、実は決死の覚悟で龍神との戦いに挑むハクヨナ×四龍ではなく、しれっと彼らに加勢するスウォンのほうなのではないかと個人的には思っています。

怖いんだよな、この男の華麗な手のひら返し(言い方)。ヨナや四龍が国を統率するうえで有能であると知るや、あっさり自分の陣営に引き入れる……これくらいならまだわかる。

むしろ当然のことかもしれません。国を守るため、王として常に最善を選び、それ以外は切り捨てる。スウォンのこのスタンスそのものは、物語冒頭から何ひとつ変わっていませんから。

しかし……ハクヨナと四龍が戻って来られるためなら、自分の命を犠牲にすることも厭わない、となると、いやいやちとやりすぎでは? と突っ込みたくなってしまう。

こんな自己犠牲キャラでしたっけ、あなた……? そして、誰よりスウォンを恨んでいたはずのハクが、彼の変わり身の早さをあっさり受け入れているのもちょっぴり謎です。

「あいつだけは許せない」とか言ってたくせに、物理的にどれだけ離れていようと妙にしっくりくるバディ感はどうしても消せないんだよな。この腐れ縁を超えに越えたどうにもならないニコイチ感、マジで好きです!

さて完結は何巻でしょうか。どうせならキリ良く50巻までいってほしいですね! 続く展開にも注目です。

『暁のヨナ』47巻収録話

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『暁のヨナ』に関する過去記事のほぼすべてを、以下のnoteにまとめています。

かれこれ10年推してきた漫画『暁のヨナ』が最終章に突入したので、これまでの感想ブログをまとめてみた。

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