漫画『暁のヨナ』第240話「否」ネタバレ感想と考察  スウォンは四龍をどう思っているのか

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白泉社が発行する漫画雑誌「花とゆめ」にて連載中の大人気ファンタジー漫画「暁のヨナ」。2009年より連載が始まった本作はアニメ化や舞台化もされており、現在も少女漫画カテゴリにおいて高い人気を誇っています。今回は「暁のヨナ」第240話「否」(41巻収録)について、個人の所感を語ります。
※本編あらすじの詳細な文章化はしておりません。

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戒帝国と高華国のちがい

240話を読んでまず感じたことは、戒帝国の内情が思う以上に不安定なものなのではないかということです。
南戒のトップに立つチャゴルの服従する者、あるいは内心で反感を持っている者はいそうですが、その反面、チャゴルを100%信用して動いている人間は案外少ないのではないのかな、と。
言い換えると、王であるチャゴルはその性格や政治のやり方から、本当の意味での味方が少ないということになります。

もっともその点は、高華国もある意味同じ状況ではあるのかもしれません。

高華国は風、水、火、土、そして王族と部族ごとに分かれて動いており、そして部族ごとに特性や信念が全く違うため、「まとまりがない」「一枚岩ではない」という意味では、かなり危うい不安定な体制にあります。

ただ、高華国にはそれを一つにまとめる大きな存在があります。それが緋龍王伝説であり、ひいては四龍の存在でもあり。

そしてヨナ一行の登場と国じゅうでおこなった活動により、”ただの伝説”ではなかったことが明らかになり、結果的にはそれが一国を一つにまとめる良い方向へと向かいました。

高華国の王スウォンは四龍をどう思っているのか

王であるスウォンは、四龍の華々しい登場と精力的な活動についてどう思っているのでしょうか。
初めこそ「単なる伝説にすぎない」と考えていたようでしたが、さすがに戦絡みにおいてここまで加勢してもらっている現状では、四龍の存在感と力を認めざるを得ないでしょう。

本編を見ていくと単純に「黙認している」と捉えるのが自然なのかもしれませんね。普通の王であれば、自分以上に力をもつ者たちの存在など許すはずがありませんが、病により体の弱っているスウォンの場合、少々事情が違います。

自分のいなくなった後の国の行く先を考えるなら…やはり四龍の存在を肯定も否定もせず、黙って共闘していく今の体制が最適解と言えます。

そんなスウォンですが、敵国の手に落ちた四龍にはたしてどの程度手を貸し、そして今後どのような接し方をしていくのでしょうか。今後の展開も楽しみです。

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