白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画『暁のヨナ』は、いまやメディアミックス作品としても大注目の一作。今回は、最新269話(47巻収録)のネタバレ感想と考察について。
『暁のヨナ』最新269話(47巻収録) ネタバレ感想と考察
ハクヨナ×スウォン、久々のタッグ戦

269話も見応え抜群でしたね! もっと前話と地続きになっている感じかと思いきや、個人的には『暁のヨナ』という作品の新たな一面が垣間見えた気がしてちょっぴり新鮮な回でもありました。
今回のエピソードで何より驚いたのは、ハクヨナとスウォンのタッグ戦があまりにもスムーズに幕を開けたことです。いやまあ、予想はつきそうなもんなんだけどね。。
しかし、ここからはヨナと龍神の交渉(という名の脅迫)をメインとする会話劇がしばらく続いてなんやかんやで解決して晴れてジエンド!
……というスカッと展開を求めていただけに、そこに地上にいるスウォンが力技で参加してきたのは衝撃でした笑。さすがユホンさまの息子、やり方ハンパないね! さすがに罰当たりじゃね? という野暮な突っ込みはひとまず置いておきましょうか。
自分の目で見てもないのにスウォンの加勢を確信しているハクがまた良い。敵対しようが何しようがそうそうゆらがないこのニコイチ感はさすがだし、本ヒロイン・ヨナからすればもはや妬けて妬けて仕方ないことでしょう。
対立関係の変化をふりかえると…
そもそも、本作のストーリー展開は常に誰かしらの「対立関係」を軸として描かれています。
物語冒頭で劇的に演出されたのがまだ記憶に新しい、ハクヨナvsスウォンという対立関係。
それがあれよあれよという間に、ハクヨナ&ユン&四龍vsスウォン政権となり。なぜかハクヨナ&三龍vsゼノとなった瞬間さえあり。
そして今。ハクヨナと四龍とスウォンが手に手を取り合い、龍神という多大なパワーを持つ怨敵(といっていいでしょう!)に真っ向から向かい合おうとしている。
この布陣の変化、そしてそこに至るまでの過程が、見れば見るほど本当に面白いと思います。
展開だけ見ればあたかも少年漫画的な胸アツ感があるのだけど、よくよく読み込めばやっぱりそうではない。
ストーリーの骨組みの部分にはやはりいつだって、ヨナとハクの絆がある。根本にある、少女漫画特有の魅せ方みたいな部分は全く揺らいでいないように思うんですね。
丁寧に形作られた「高華国vs龍神」の構図

私は草凪先生は、ある種の敬意を持ってヒロイン・ヨナの闘う女性性を描いていると勝手ながら思っているのですが、それは何に対する敬意かというと、世の理不尽や個人の欲望ファーストで生きている人々に自力で抗う人たちへの敬意だと思います。
そういう意味では、物語冒頭のスウォンは”糾弾される”べき側の人間だったはず。
短命の家系だからといって、国を守りたいからといって、罪のない他人の人生を歪めてよいわけではないですからね。
しかし物語が進むにつれて、その対立の構図はじわじわと揺らぎ始めます。
そして最終的に、本来ならヒロインを守るべき存在である「龍神」が諸悪の根源として描かれ、ほかのキャラクター全員が「味方」となっている。
この「高華国vs龍神」の構図は、実はかなり早い段階から読者が気づかないところで丁寧に形作られていたのではないでしょうか。
これまでメインの登場人物(主にハクヨナ)をがんじがらめにしてきた正義と悪、被害者と加害者といった構図はすべて、もともとなかったかのように跡形もなく取り払われてしまったわけですね。
舞台が完全に整ったところで、いよいよ最終章。いや~面白い! なんというか本当に作品が終わる前にもうちょい布教に協力したいのだけども、どうしようね。ヨナ関連のお仕事とかこないかなあ。お待ちしてます! というわけで、続く展開にも注目です。
▼『暁のヨナ』に関する過去記事のほぼすべてを、以下のnoteにまとめています。
かれこれ10年推してきた漫画『暁のヨナ』が最終章に突入したので、これまでの感想ブログをまとめてみた。
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