シンガーソングライター埼山蒼志さんは現在21歳。2018年に『バラエティ開拓バラエティ 日村がゆく』に出演したことがきっかけで広く知られるようになり、歌詞やギターがとにかくすごいと注目を集めている。
今回は天才シンガーソングライター埼山蒼志（さきやまそうし）さんの声質がSEKAI NO OWARIのボーカル・深瀬さんに似ている？という噂について。
埼山蒼志は何がすごい？
埼山蒼志といえば、まずはあの個性的な声質、そして独特の、唯一無二のメロディー。他の誰にも真似できない色や世界観をもっているからこそ、つい目が離せなくなる力をもったアーティストだと思う。
埼山蒼志を『天才』と評する人は多い。
2018年に『バラエティ開拓バラエティ 日村がゆく』に出演した際も、またその後の音楽活動をみても、たしかに【すごい】という一言ではもはやもの足りないくらいすごいのは、玄人じゃなくても分かる。
が、埼山蒼志の何がどうすごいのか、きちんと具体的に言語化するのは結構むずかしい。
というわけで今回は、埼山蒼志の声質や影響を受けたアーティストなどに着目してみた。
埼山蒼志の声はセカオワ深瀬ににている？
埼山蒼志の声がSEKAI NO OWARIのボーカル深瀬さんに似ている！と感じる人は実際、かなり多いらしい。たしかに、声質そのものやあの哀愁に満ちた深みのある声色はわりと似ているなあと個人的に思う。
しかし、生まれ持った声そのものは類似しているとしても、歌い方や表現のしかたのような部分は全然違う気がするので、総合的にみるとそんなに似ているとは言えないのでは…と思うのが正直なところ。
セカオワの深瀬さん（以下Fukase）の発する声は、基本的に明るく響き渡るような雰囲気をもっている。これはセカオワの楽曲にファンタジックな世界観のものが多いためかもしれないし、あるいは元々Fukaseの発声に爽やかな響きがあること、息が多めのストレートな歌い方をしていることも関係しているのかもしれない。
一方、埼山蒼志の声にはどこか深いところに沈み込んでいくような哀愁がある。楽曲全体をみてみても、明るさよりは暗さにフォーカスしているような、良い意味でマイナスの空気感の強い作品が多いような気がしてならない。
例えば新曲【燈】も、歌詞自体に暗くて不思議な空気感が満ちている。もっとも【燈】は呪術廻戦「懐玉・玉折」』EDテーマとして制作されたものなので、当アニメに登場する夏油という闇落ちしたキャラクターの心情をそのまま表現したものと考えるのが自然なのだけども。
セカオワ・Fukaseと埼山蒼志が似ている点を挙げるとすれば、それは歌う際に、歌詞にあまり大きく感情をのせないところではないかと思う。意識的なのか無意識なのかは分からないが、傍から見るとわりと”淡々と”、”あまり叙情的にならない”ように歌っているように感じる。
埼山蒼志が影響を受けたアーティストは？
私は埼山蒼志ファンなので、彼がどんなアーティストに影響されてあの独特の雰囲気・空気感を築いていったのだろうかというところにものすごく興味があった。
で、過去インタビューなどを調べた上で出てきた【埼山蒼志が影響を受けたアーティスト】は主に以下の通り。
・the GazettE
・BUCK-TICK
・THE YELLOW MONKEY
・Linkin Park
・9mm Parabellum Bullet
などなど。
元々お母さまがビジュアル系バンド好きで、自分自身もそこから影響を受けた部分が大きい、ということは、テレビ出演の際を含め結構いろんなところで語っているので有名なのかなと思う。
しかしわりと最近のインタビューで、音楽だけじゃなく映像やジャケットなどを含む世界観全体で魅せたい、というようなことを語っていて、個人的には結構驚いた。なぜなら個人的に埼山蒼志とはやはり”弾き語りの人”という印象がかなり強く、だからこそ【音】一点で魅せるような世界を今後作っていきたいのではないのかと勝手に思っていたからだ。
でもそれはきっと、『バラエティ開拓バラエティ 日村がゆく』にて初めて埼山蒼志を知ったときの印象に私自身が囚われすぎているだけなのかもしれないけれども…。
映像やジャケットを含む独特かつ壮大な世界観で魅せるアーティストといえば、最近だとVaundyが真っ先に思い浮かぶ。”歌手”や”シンガーソングライター”というより【アーティスト】という呼称がものすごく似合う人。
埼山蒼志は今後どんなふうに成長を遂げていくのだろう。若きアーティストとして、唯一無二の確固たる世界観を確実に積み上げて、作り上げていってほしい。
いちファンとして、今後も楽しみに見守っていきたいと思います。
