少女漫画雑誌『花とゆめ』にて大人気連載中の『多聞くん今どっち!?』は、ヒロインうたげの視点からオンオフ激しめな人気アイドル・フェイスの福原多聞くんの姿を描いた推し活系ラブストーリー。
今回は、『多聞くん今どっち！？』最新44話のネタバレ感想と考察について。
『多聞くん今どっち!?』第44話ネタバレ感想と考察
多聞くんの兄・大樹の万能感
前話に引き続き、多聞くんの小学生時代・後編が描かれた今回。過去編であるためヒロインうたげが一切登場しないぶん、より多聞くんの内面に焦点が当てられた回となりました。
今回のエピソードをみるに、やはり現在の多聞くんがもつ無敵なアイドル像は兄・大樹の姿をお手本にじっくりと形づくってきたものと考えていいでしょう。
ただ、多聞くんがお兄さんと決定的にちがうのはやはり、オモテとウラのテンションが驚くほど違うこと。人間、与えられたキャラクターをどれだけしっかり演じていようと、やっぱり生まれもった根っこの部分はなかなか変えられないもんだと思うんですよね。
生まれつき陽の精神をもつお兄さんと比べ、多聞くんは芯の部分が”陰”なのかなあと思います。
ただそれは決してネガティブなことではなく、むしろだからこそ内からにじみでる奥深い魅力があり、それがまたファンを魅力するんだろうなと。これぞ天性のアイドル性ですね。今回は過去編という形で、多聞くんの人間的魅力の秘密が少しずつひも解かれてきた印象がありました。
多聞くんにとって兄は「超えられない壁」なのか…？
通常の漫画作品において、今回のように”兄弟”がならびで描かれる場合、たいていその目的は”キャラクターとしての（現状の）実力を比較するため”であることが多いです。
しかし本作においては、今のところあくまで「優しいお兄さん」として描かれているだけなんですよね。今後、多聞くんが兄に抱く感情が深堀りされることはあるのでしょうか。
まあそのへんも、過去編が終了し再びうたげが登場してから語られることがあるのかもしれません。あとなんていうか、うたげがいないと若干作風変わるよね。続く展開にも注目です。
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