【暁のヨナ ネタバレ考察】ヨナとスウォンに結ばれてほしい読者が多いのはなぜなのか?

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エンタメ

白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画『暁のヨナ』。
アニメ化や舞台化、さらにはヨナカフェなどさまざまな関連イベントも開催されており、メディアミックス作品としても注目を集めています。

今回は、漫画『暁のヨナ』のメインキャラ・スウォンがヨナと結ばれる可能性や本作の恋愛要素について。

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ヒロイン・ヨナは誰と結ばれる?

『暁のヨナ』は、ファンタジーに戦闘、政治や友情などなど、あらゆる要素をそなえた多層的な漫画作品。それでもあくまで少女漫画カテゴリである以上、やはりメインは「恋愛」なんですよね。

本作を単なるラブロマンス作品として客観的にみたとき、ヒロイン・ヨナと結ばれる可能性があるのはやはりメインヒーローであるハク、それから主要キャラ四龍(キジャ、ジェハ)、スウォンあたりだと思うのです。

ハク、キジャ、ジェハを応援する層が多いのはまあわかりますよね。強いしカッコイイし一途さもありますし、出木杉君かよとつっこみたくなるくらい完成度の高いキャラクター陣ではあります。

が、一応はヨナにとって”親の仇”であるスウォンを推す層がかなり多いのはなぜなのか?…という点について、ヨナ読者の一人としていろいろ考えてみました。

スウォンにヨナと結ばれてほしい読者が多いのはなぜなのか?

とはいえ、スウォン×ヨナCPを推す読者が多い理由は個人的にはわりとわかる気がします。スウォンはたしかにキャラクター性・ビジュアルともに魅力あるキャラではありますし。

さらにいえば、ストーリー初期に”敵キャラ”と定義づけられていた相手と結ばれる展開は、実は少女漫画にかぎらずこうしたファンタジー作品においてよくみられるものです。

例えば『暁のヨナ』にちょっと似ているといわれる田村由美先生の『BASARA』。同作はヨナと同じく少女漫画ですが、ヒロインの少女・更紗は自身の兄をころした朱里と最終的に結ばれています。

ただ…かつて自身をめちゃくちゃに傷つけた相手とあっさり結ばれるヒロイン像ってどうなんかなあと思うのも正直なところ(『BASARA』の更紗はめっちゃ好きですが)。

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仮にヨナがスウォンと結ばれる世界線があるならみてみたくはありますが、その際ハクの立場は…? という意見も当然出てくるでしょう。少なくともヨナは父親をころされたことを恨んではいなくとも、ゆるしたわけではないんだろうなと思いますしね。

起きたことをすべてを受け入れる聖母的なキャラクターは魅力的ではありますが、そのぶん作品そのものにリアリティが失われがちな気がします。

何より本作の面白さは、ヨナが伝説の存在(緋龍王)ではなく、また巫女的な能力をもつ特殊な人間(カシ)でもない、”ただの人間”であることに尽きると思うんですね。聖母ではなく生身の人間として、辛みも痛みを感じる正常な精神をそなえていてほしい。

というわけで、個人的にはスウォンにヨナと結ばれる展開はあまりみたくないなあと思います。まあ原作の展開をみると、もはやラブロマンスどころではない惨状になりつつありますが…(スウォンの病、緋龍城炎上に四龍の寿命…etc)

『暁のヨナ』もそろそろ最終章。恋愛面も良い感じの着地点に落ちつけばいいなと思います。続く展開にも注目ですね。

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