【THIS IS USシーズン6】ネタバレ感想と考察| ランダルとベスの離婚騒動について

-

※記事内にPRを含む場合があります

エンタメ

『THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから』は、ケイト、ランダル、ケヴィンの3兄弟の育ったピアソン家を中心に複数の登場人物の人生を描いたヒューマンドラマ。今回は、シーズン6にて描かれた、ランダルとべスの離婚騒動に関するネタバレ感想と考察を語ります。

-

【ネタバレあり】THIS IS US ディスイズアス6、ランダルとべスの離婚騒動について

家庭、キャリア、子ども…理想的な夫婦像が崩れ去る瞬間

ドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス』シーズン6を観ました。お、面白かったなあ…!!

ケイトビーの離婚騒動もさながら、個人的に見ごたえがすごかったのはランダル×べス夫婦の関係性の変化です。

なんだかんだでお互いに気遣い屋さんで言いたいことを言えないこともあるケイトビーに対し、ランダルとべスはわりと隠し事なく、感じていることを率直に話し合えているように見えていました。これはおそらく、べスが人一倍はっきりした性格によるものなのだろうと思いますが。

べスのバレエ教室、ランダルの政治運動

頭が良くて理性的な2人だからこそ、次々と新たなキャリアに挑戦したくなるもので。

特にバレエは、べスにとってはかつて涙をのんで諦めた大切なものです。亡くなったお父さんとの思い出も詰まっていますしね。コロナだろうが何だろうが、絶対に手放したくないという気持ちにも共感できます。

一方、ランダルの政治活動について。初めのころは、個人的にはまったくピンときませんでした。いやいやあなたの性格上、絶対に政治家って柄ではないのでは…と。

しかしシーズン5~6と観ていくにつれ、「あっ、そういえばランダルってそういう人だったなあ」という場面が徐々に増えてくるんですね。

少なくとも、高いところで輝いているものをただ眺めているだけでは絶対に満足できない人。努力で何とかなるならなしとげてやる…! という意思が誰より強い人。

要は、べスとランダル2人の”挑戦するタイミング”が、奇しくも完璧に一致してしまったわけです。加えて、子どもたちが成長して、前ほど手がかからなくなったというのも大きいでしょう。

-

べスの言葉「私が好きになったあなたはそんな人じゃなかった」

ランダルとべスの意見の不一致から不仲~離婚騒動。この一連の騒動において、もっとも印象的だったのはベスの言葉でした。「私が好きになったあなたはそんな人じゃなかった」(意訳)。

政治家夫婦との会食をベスがすっぽかしたと誤解したランダル。彼がベスがもっとも大切にしてきた踊りを腐した瞬間、ベスの中では何かが決定的に終わってしまったんじゃないかと思うんですよね。

本来ならばベスは、ランダルを立てて支えてあげたいというサポート気質のある女性です。

しかしそれは、お互いの存在がお互いのアイデンティティの土台を支えている、という根本の関係性があってのもの。

ランダルの一言で、その根本があっさり崩れてしまった。単純に「こんなこと言われて悔しい!」「見返してやる!」では済まない、深刻なレベルの心理的断絶が生まれてしまった。

最終的に引っ越しという妥協点を見つけて無事元サヤに収まったのは、ひとえにランダルとベスの理性が強かったためだと思います。

より情熱的なカップル・ケイトビーにはおそらく、それができなかった。どちらが良いとか悪いではなく、人となりとか、生まれつきの気質が生んだ結果だという気がしますね。

ケイトビーの離婚について

【This Is Usシーズン6】ケイトとトビーの離婚について【ネタバレ感想と考察】

タイトルとURLをコピーしました