『暁のヨナ』の恋愛要素を振り返る!ヨナを好きな人をまとめてみたよ【ネタバレ感想と考察】

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エンタメ

2025年、年内完結を控えた漫画『暁のヨナ』。ところで、バトル・成長・政治ドラマ……的要素が前面に出ているけど、『暁のヨナ』って実は恋愛要素が最高においしいよね?

というわけで、今回は主要キャラたちがヒロイン・ヨナに抱いてきた好意をストーリーの流れとあわせてゆるっと振り返ってみようと思います。

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『暁のヨナ』の恋愛要素の描かれ方について

王道な無自覚系愛されヒロインなヨナ

ヒロイン・ヨナの描かれ方は、本当に絶妙だと思います。

誰もに好かれる「ちょっぴりおてんばで純粋なお姫さま」という印象で堂々スタートした物語序盤、そして国を追われてからの彼女の進化のしかた、このあたりの緩急の見せ方はやっぱりすごい。

とにかく折れないし、たまには無茶もする。誰かのために怒り、泣き、立ち向かう。その姿を近くで見てきた人たちがどんどん惹かれていくのも納得です。

ヨナが、仲間であるハク、ユン、四龍のみならずさまざまな人に愛される龍は、
「優しさ」×「強さ」×「誠実さ」
この三つのバランスが絶妙だからだと思います。

 周りの男性の心を引き寄せ方がまたね、憎いんですよ。マジで本人無自覚な愛されヒロインほど手に負えないもんはない。

最たる被害者は、ハクジェハキジャ…あたりなのかな。ご愁傷さまです。

以下、作中に登場する「ヨナを好きな人」について、ひとりずつゆっくり掘り下げていきたいと思います。

【ネタバレ】ヨナを好きな人

①ハク(風の部族)

恋愛面でまず外せないのはもちろんハク。

城を追われた際に命を救ってくれた唯一無二の幼なじみで、かつ専属護衛。

そして、わりと物語の序盤から読者のほとんどが「実質ヨナの旦那」として認識している(よね?)ほど圧倒的人気の男。うん、情報多いな!w

ハクの恋はとにかく片想いが長い! そしておそらく彼にとってこれが初恋かつ唯一の恋なんだろうな~というのもアツいところです。作中でも、彼の片想いが名シーンを生み続けているんですよね。

ハクヨナはいつ結ばれるか……恋愛の原点は?

ざっと書くと、こういう流れなのかな?

・お城時代ヨナの「無邪気さ可愛らしさまっすぐさ」に惹かれたのが始まり
・でもヨナがスウォンを好きだと知っていたから、墓場まで持っていくつもりで胸にしまった
・護衛に徹しようと決めて一歩引くターンがさすがに長すぎる

さすが本作名物、むずキュンの立役者ですよね!ずっと読んできたけど、ここまで長引く&こじらせるとは思ってなかったよ。

ヨナが強くなっていくにつれ、ハクが“守るだけの存在”ではなくなるにつれて関係が変わっていく。
対等に心を寄せられる関係が見え始めたあたりから、ハクの恋はようやく次の段階へ。

ハクヨナのプロポーズが描かれた268話(47巻)

そんなハクがヨナちゃんにさらっとプロポーズした回がこちら。

『暁のヨナ』最新268話(47巻収録) ネタバレ感想と考察| 四龍に次ぐ人質はハク

命の危機迎えてようやく求婚か~…まあこれがハクだよね! と念を押されたような気分になりました。この回、スウォンとの絡みも込みで描かれ方がすごく好きなんですよね。

胸キュンシーンまとめはこちら!

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②ジェハ(緑龍)

「ヨナを好きな人」エントリー2は緑龍ジェハ。いろいろこじらせたお兄さんです。

ジェハの場合、軽そうに見えてわりと本気…なんですよね。つらいことに。世の中、自由人の誠実な恋ほど報われないものはありません。

読者陣では、ジェハのヨナへの好意は恋愛なのか、はたまた龍の血によるものなのか今だ判断がつきかねるという議論もなされていますが。でも、私ははっきり「恋愛感情の一種」だと思っています。

ジェハがヨナに惹かれた理由

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一見女好きで軽妙なキャラっぽく描かれているジェハですが、その反面、自由というものにあこがれる気持ちが誰より強いキャラでもあります。

・ヨナは「四龍という」鳥かごを壊してくれる強さを備えた女性だった
・誰かを救うために無茶ができる一途さに対する敬意 

ジェハのヨナへの好意はたぶん、執着とは逆方向。何かに縛られる・しばりつけるといった行為を誰より嫌うキャラですからね。成熟した片想い”という感じで、見ていて心地よい。

さらに、ジェハはハクの一番の理解者でもあるんですよね。ある意味ヨナ以上に、ハク自身も気づいていないような深い部分の感情をわりと正確に察して、慮っているようなところがあります。

だからこそ、ハクヨナに割って入るなんて意思は微塵もなく。ある意味、本作イチの自己犠牲キャラでもあるんだろうなと思います。

『暁のヨナ』ネタバレ感想と考察 緑龍ジェハはヨナが好き?壮絶な過去や年齢設定について

③キジャ(白龍)

「ヨナを好きな人」エントリー3は白龍キジャ。

ハクやジェハに比べると、彼の思いはどこまでもシンプルで読みやすい気がします。

ただ、キジャの場合「恋」というより「神への崇拝に近い愛」がベースになっているからこそ、若干ややこしいところもあり。

恋と信仰の境界線はいったいどこにあるのか。

キジャはあくまで「王の器を見抜く白龍」としてヨナを敬愛しているし、それ以上を望む気など毛頭ないでしょう。でも、ヨナに触れられると赤面したり、ハクに若干嫉妬したり……初恋の萌芽的な描写は髄所にあるんですよね。

その思いにハクやジェハほどの生々しさがないのは、キジャ自身が自分を無意識レベルで戒めているからなんだろうと思っています。

④スウォン(高華国の国王)

「ヨナを好きな人」エントリー4はまさかのスウォン。

いやね、彼をここに入れるの、相当迷いましたよ。

ヨナは少なくとも第1話時点では、スウォンのことを本気で好きだったでしょう。
一方、スウォンもヨナに対して家族愛以上の情は持っていたような描写が随所にあります。

ただし彼は、国を再興したいという使命のために、個人的感情を切り捨てた男

さらに「緋龍王」を嫌悪している描写もあり。ジェハ兄さんとは違った意味でこじらせているキャラクターだと思うんですね。

スウォン→ヨナの感情とは

・ヨナの幸せを願っていた時期は確かにあった
・「可愛い妹分」として大事に思っていたのは嘘ではない
・ただ、国への想いと使命感があまりに大きすぎた

スウォンはヨナの恋愛史を語るうえで外せない重要キャラですが、実を言えばそんなに語れることはありません。笑 

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彼に関しては、そもそも「恋愛感情」という私的感情を極力持たないようにしてきた部分もあるのではないでしょうか。おそらく幼少期から、いずれは謀反を起こして国を変えようという意識はあったと思いますし。

スウォンといえば、ヨナよりハクに対する思い入れのほうがはるかに大きいキャラですね。そこは別記事でも書いております。

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⑤テジュン(火の部族)

「ヨナを好きな人」エントリー5はテジュン(火の部族)。

ザ・嫌われキャラ”からみごと大逆転した、めちゃくちゃ良い男です。

テジュンがヨナに落ちた瞬間

最初のテジュンは、ヨナを力づくで手に入れようとする“典型的ウザ貴族”。読者からのヘイトもめちゃくちゃ高かったのに、ヨナとの死別(表面上は)の一件で人生がひっくり返るように変わっていくのが面白い。

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テジュン→ヨナの感情は、アイドルを推すオタクのそれに近い気がしますね。

しかし、ヨナに恋してからのテジュンの変わりっぷりが凄まじい。

  • これまでの傲慢さが消える
  • 貧民のために働くようになる
  • 部下に慕われる上司へ成長
  • ヨナの行動を自分の指針にする
  • “ヨナ姫さえ幸せなら自分はどうなってもいい”という境地に到達

ラストの「ヨナさえ幸せなら~」のくだりは多分、ハクと同レべル(つまり最高値)。

テジュンの恋は「報われない」が前提だしそれを本人も自覚しているけど、だからこそ尊いんですよね。

【暁のヨナ】テジュンがかわいい!登場話とエピソードをふり返る【ネタバレあり】

『暁のヨナ』に関する過去記事のほぼすべてを、以下のnoteにまとめています。

かれこれ10年推してきた漫画『暁のヨナ』が最終章に突入したので、これまでの感想ブログをまとめてみた。

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