白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画『暁のヨナ』。ハクヨナ×スウォンの幼なじみ三角関係や戦模様などなど見どころは盛りだくさん。
今回は22巻にて描かれた、ヒロイン・ヨナの生理シーンに垣間見えるリアリティについて語りたいと思います。ところどころネタバレを含むのでご注意ください。
【ネタバレ考察】『暁のヨナ』ヨナの生理シーンは何巻?
ヨナの生理シーンが描かれるのは『暁のヨナ』単行本22巻、真国編の展開にて。ハクやユン、四龍たちとともに、真国のタオ姫のもとにおよばれし楽しくお食事をしている最中のことでした。
「この生理シーンの描き方が結局衝撃的だった……!」という読者さん、実はかなり多いんじゃないかと思うんですよね。
貧血でクラっときてフラッと倒れる……みたいな可愛らしい描写ならまだしも、衣服の裾からツーッと流れる鮮血がガッツリ見えてるというリアルすぎる描かれ方。「えっ、あっ、この世界ってファンタジーやなかったん…!?」と驚愕した人もきっと多いはず。
女性からすると”血がツーッ”の描写には、本当に背筋にぞわっとくるようなリアルさがありましたね。
実際、体調不良や疲労、ストレスなどで突然の貧血や生理不順が起きることは少なくないわけですが、一般的なエンタメ作品、特に少女漫画では、こうした描写は軽くぼかされることが多いわけで。
とりあえずヨナが置かれた環境(野宿メイン・身分バレたらおわる)をきわめて端的に示す秀逸な魅せ方だったなあと思うのです。
あと、ああいった場面における幼なじみ・ハクの扱いの雑さがたまらないね。
「倒れる・生理もの」はピクシブ(Pixiv)の二次創作でも人気高め
余談ですが、じつは「倒れる」「生理もの」は二次創作界隈でもかなり人気が高めな様子。
苦しむヒロインを見たい~的な需要も少なくないのかもしれませんが、どちらかといえばヨナを気遣う従者ハク、の王道な絵面を求めている人が多いんじゃないのかなと思います。
お母さん的な立ち位置なユンくん、そしてヨナ一筋な四龍たちが合流して以降、そういう場面におけるハクの出番そのものが著しく減ってしまったはず。
幼なじみだからこそ踏み込めない場面は実際多すぎるほど多いでしょうし、とにかく微妙な関係性のふたりだからこそ、する必要のない苦労もたくさんあったでしょう。
作中には「あ~これは”ファンタジー”ならではの展開だなあ…!」と感じる描写も多いのは事実ですが、そういったキャラ同士の関係性による気まずさ、みたいな部分は徹底して現実的に描かれているんですよね。
フィクション・ファンタジー描写の合間にひょこっと顔を出すリアリティ、この絶妙すぎるバランスがたまりません。
二次創作では関係性の深掘りがとことん重視されるのが面白いところ。もちろん限度はありますが、自由度の高い二次書きさんだからこその熾烈な表現がいろいろとすばらしいなあと思うのです。……いや、やりすぎは禁物だけどね。
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