白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画『暁のヨナ』。
アニメ化や舞台化、さらにはヨナカフェなどさまざまな関連イベントも開催されており、メディアミックス作品としても注目を集めています。今回は漫画【暁のヨナ】43巻(247話~252話)のネタバレ感想・考察について。
『暁のヨナ』43巻(247話~252話)各話ごとのネタバレ感想・考察
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『暁のヨナ』43巻(247話~252話)の総括・まとめ(ネタバレあり)
上記の各話ごと記事タイトルをみてもわかるとおり、『暁のヨナ』43巻収録話にはあらゆる面において非常に不穏な空気が漂っていたように思います。
まずは、これまでは高華国を守るための鉄壁の護石だと誰もが信じていたであろう四龍について。ここにきて初めて、四龍の抱える”危うさ”が明確に描かれ始めていますね。
そこに動揺するヨナ一行、そしてケイシュクや新キャラ・ソガをはじめとしたスウォンサイドの人間も含め、高華国全体が内側から大きく揺らいでいる感じがあります。
この混乱の理由が、たとえば少し前の真国と同じく”内乱”であるなら、当然ながら話はもっと単純だったはず。
しかし、あくまで国を守るべき立場である伝説の人外・四龍、そして王家側(というかもはやヨナとスウォンしか残ってないが…)が一体になれずに分裂してしまった以上、もはや解決はきわめて困難な状態にあるといっていいでしょう。
この状況において混乱をおさめる側にまわるほどの器、度量をそなえた人材ははたして高華国に存在するのか…? といった疑問提起が、今回43巻のすべてだったのかなと思っています。
この段階において、あらゆる形で読者サイドに不安定な世界観を植え付けておいた上で、最終的に国を救える唯一無二の人材・緋龍王(の生まれ変わりヨナ)がバーンと登場! というのが、作品のゴールとしては一番美しいのかなと思いますね。
次44巻にて状況が二転三転し、そしてある時点でもちかえして…という流れになるのかな。まあ続巻を気楽に待ちましょうか。