【暁のヨナ】249話・最新43巻「繋ぎ止めて」のネタバレ感想と考察|  青龍シンアの暴走

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エンタメ

白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画【暁のヨナ】。アニメ化や舞台化、さらにはヨナカフェなどさまざまな関連イベントも開催されており、メディアミックス作品としても人気があります。

今回は漫画『暁のヨナ』の249話(43巻収録)「繋ぎ止めて」のネタバレ感想と考察について。

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『暁のヨナ』の249話(43巻収録)のネタバレ感想と考察

青龍シンアが人間を襲う描写の真実み

我を忘れた青龍シンアが大勢の兵を襲い、さらには現王スウォンまで傷つけてしまうという衝撃のストーリー展開でしたが、個人的にはここにきて「龍」の描写の方向性が変わるのは作品としてすごく面白いなと思いました。

前提として、龍(ドラゴン)に関する認識は東洋と西洋では全く異なります。日本や中国においてはご利益のあるもの、ありがたい存在として神格化されている一方で、西洋では主に人間や他の動物を襲うおそろしい存在として忌み嫌われているわけですね。

『暁のヨナ』はファンタジーではありますが、情景描写やアジア風のキャラクターデザインなどをみるに、世界観・価値観ともに東洋風の作品といえるでしょう。そしてここに至るまで、伝説の存在・四龍はヨナ一行を、ひいては高華国の人間を助ける存在として崇められてきたわけで。

しかし今回、この作品世界において龍は人の味方である、という前提が一気に崩れ去り、場合によっては人を襲うこともあるという可能性が新たに提示されました。

『暁のヨナ』は、もちろんヒロイン・ヨナやメインヒーロー・ハク、現王スウォンをめぐるヒューマンドラマ的な話がメインではありますが、その一方で、作品を俯瞰的な目でみた場合の主人公は明らかに「四龍」であると思うのです。

青龍シンアの暴走を含めた今回の描写は、四龍がいまだ抱えつづける問題を読者サイドにあらためて提示する意味合いもあったのでしょう。龍、ドラゴンははたして人の味方でありつづけることができるのか、人の倫理にしたがい続けることができるのか。それもまたこの作品のひそかなテーマであり、さらにいえば”龍”が登場する作品としてきちんと描写せざるを得ない部分でもあるのかなと思います。

青龍の里にて村人たちから忌み嫌われてきたシンアでしたが、その発端はといえばやはり、彼自身が幼少時に大勢の人を殺めたことでしたよね。まだ幼くて力を制御できなかったとはいえ、罪の重さは変わりません。

とはいえ四龍たちもそう望んで生まれてきたわけではないので残酷だなあとも思いますが、しかしこの先の展開でおそらく四龍のあり方や立ち位置はもっと大きく変わっていくはず。ヨナたちをめぐるヒューマンストーリーとあわせて、”龍”の描写や扱いにも今後注目して読み進めていきたいと思いますね。

『暁のヨナ』感想考察一覧 | あねもね

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