シンガーソングライター・カネコアヤノを知るならこれを聴こう!おすすめ曲3選

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音楽

シンガーソングライターのカネコアヤノさんをご存じでしょうか。

大学在学中に音楽活動を始め、2012年にミニアルバム「印税生活」(現在は廃版となっている)でデビューした彼女の声には懐かしさや儚さ、哀愁と力強さが共存しており、聴く人一人一人の心を深く捉えてやみません。本記事ではカネコアヤノの音楽性について追求するとともに、彼女の魅力の秘密を深くひも解いていきます。

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シンガーソングライター・カネコアヤノの特徴・魅力は?

まずはカネコアヤノの音楽性の特徴について紹介します。彼女の魅力はその繊細かつ大胆な響きをもつその声色、そして心の奥の秘密をそっと綴ったような文学的な雰囲気のある歌詞にあると評されており、小説や詩的なコンテンツを好む人たちには特に好まれる傾向があります。

特に歌詞については、「日記のようだ」「ひとりごとみたい」「非常に詩的である」などさまざまな評価を受けており、その素朴さや繊細さに惹かれるファンも多いようですね。

カネコアヤノ自身も、自分にとって曲を書くことは日記や私小説を書くことに近いと述べています。(過去インタビューより)

カネコアヤノを知るならこれを聴け!おすすめ曲3選

①さよーならあなた

カネコアヤノ「さよーならあなた」は、2018年に発売されたライブアルバム『群れたち』収録曲。少女の繊細な内情をそのまま描いたような素朴な歌詞が魅力で、ファン人気も高い一曲です。

うつむきがちな夏の夜には 誰かに迷惑かけたくてしかたない(歌詞より引用)

少し落ち込んだ夏の夜、ふと誰かに迷惑をかけたくなるというのは、誰か親しい人に甘やかしてほしい気持ちの表現なのでしょうか。

「淋しい」や「悲しい」をそのままストレートに表現するのでなく、一見わかりにくい表現で隠喩的に置き換えて歌うのが、カネコアヤノの生み出す楽曲の特徴の一つです。

どうか今だけは 魔法が解けるまで 愛し合おうよ(歌詞より引用)

そしてストレートに愛を表現するこのフレーズ。まるで恥ずかしがりやの女の子の内情のようで、このフレーズにキュンとくるファンも多いのだとか。

余談ですが、当楽曲のMVに登場する純喫茶店は、カネコアヤノ自身が実際にアルバイトをしていた店舗であると言われています。歌詞の内容も相まって、カネコアヤノの素の部分をより感じられるところが、当楽曲の人気の高さの理由なのかもしれません。

②光のほうへ

カネコアヤノ「光のほうへ」は、2019年発売のアルバム「燦々」収録曲。前向きで明るさを感じさせる曲タイトルでありながら、歌詞をみていくと一人の人間のちっぽけさや生きていくことの苦しさをストレートに表現したフレーズが連なっており、カネコアヤノらしい寄り添うような優しさを感じられる一曲となっています。

壊れそうだよな僕ら すき間から零れ落ちないようにするのは苦しいね (歌詞引用)

日々のすき間から「零れ落ちそう」だからこそ、毎日できるかぎり「光のほう」を向いて、必死に歩いていかないといけない。

繊細な歌詞、そしてがむしゃらでどこか粗削りにさえ聞こえるような歌い方が見事に相まって、デビュー当時から変わらない”カネコアヤノ節”が非常に強い一曲だなあと感じます。いまが苦しい人、一人で頑張っている人には特に響く一曲と言えるでしょう。

③祝日

カネコアヤノ『祝日』は、2018年リリースのアルバム作品『祝祭』の収録曲。曲タイトルになっている「祝日」というワードは、実は曲のラストの一フレーズにしか出てきません。

当楽曲を気に入っている人の意見として多いのが、曲の出だしのフレーズがいかにもカネコアヤノらしくて好きだ、というものです。

お腹が痛くなったら 手当をしてあげる(歌詞引用)

「好き」や「愛してる」などストレートなフレーズではなく、「手当てをしてあげる」という愛情表現がまるで小さな女の子のようで、それでいて母性に近いような温かい雰囲気もあり、多くのファンから高い評価を受けています。

曲調、歌い方、歌詞表現ともにあまり派手なものではなく、直接語りかけるような素朴な雰囲気をもつこの曲は、カネコアヤノが音楽を始めた当初からずっと大切にしてきた音楽性や表現に対する姿勢のまさに集大成と言えるのではないでしょうか。

日々を積み重ねるなかでふと苦しくなったときに聴くと、まるで安定剤のような効果をもつ一曲です。

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