白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画『暁のヨナ』。メディアミックス作品としても注目を集める本作ですが、やっぱり原作漫画が一番!
この記事では、『暁のヨナ』のおすすめ巻や好きなシーンをまとめてご紹介。ネタバレあり注意、随時更新していきます。
【ネタバレあり】『暁のヨナ』のおすすめ巻・好きなシーン5選
【13巻】ヨナ×スウォン「ああだからあなたはこの国の王になったのね」
まずは『暁のヨナ』13巻。ヨナがスウォンを「個人的な裏切り者」ではなく、「国の指導者」という広い視点で捉え直す瞬間ですよね。
このシーン、個人的には二人の目線の交錯のエモさがめちゃくちゃ好きでした。
どこまでも冷静なヨナに対し、驚きと衝撃を隠せないスウォンの対比も良い。グルファン登場から、「この国には強力な指導者がいる…。ああ、だから貴方は王になったのね」とヨナが納得する流れも。
ムダが一切ない、いろんな意味で完璧なシチュエーションなんですよね。
ついでに、ヨナの傍でこぶしを握り締めてるハクの存在感もたまらない。ヨナ×スウォンは二度目の再会なわけですが、ハクにとってはかなり衝撃大きいシーンだったはず。
このシーンこそが、ヨナが本当の意味でハク以上に冷静に現状を見つめ始めた最初の場面だったのかもしれないなあと思います。
【16巻】「あいつだけは…!」ハクのメンタルズタボロの巻
ヒロイン・ヨナの意識変化と連動するかのように水面下でひそかに進行していたのが、まさかのメインヒーローの闇落ち展開。
人知れず悪化の一途をたどっていたハクのメンタルが全員の前で爆発したのが、この16巻。水の部族領におけるスウォンとの再会編ですね。
自分自身のズタボロ具合をヨナにも、他の仲間の誰にも悟らせなかった鉄の男ハク。自分のこととなると何とやら~とかいうやつですよね。
このあたりの展開については、以下の記事でも触れています。
▶暁のヨナ』91話(16巻収録) ネタバレ感想と考察| 「あいつだけは」ハクの血の叫び
【18巻】まさかの正体…ゼノの正体と素顔が明らかに
『暁のヨナ』という作品を大きな目で見たときに、個人的にもっとも推したいのが18巻です。
ゼノの正体が明らかになる前と後とでは、明らかに作品全体の雰囲気がガラッと変わっているんですよね。
ひとり生き延びてきたゼノの正体と傷と、それでもまだ仲間には言えない”願い”と。
痛ましいシーンも多いものの、この巻を読んだ後に過去のあれこれを読み直すといろいろと腑に落ちます。
極論ですが、時間ない人はとりあえずゼノひとりの行動・言動・挙動にさえ注目していれば『暁のヨナ』の真価はしっかり理解できるよ! と言いたい。
高華国にとっては、ハクヨナスウォンよりはるかに重要なキャラクターでもあるのだろうなあと思います。
【26~27巻】ハクヨナ最骨頂
『暁のヨナ』を群像劇ではなく、あくまでハクヨナメインのラブロマンスとして楽しみたい人は、26巻~27巻あたりの展開を集中して読むのがおすすめ。
あれこれこじらせた末にふっきれたハクさんの潔い告白劇を観劇できます。
もっとも、実際に現場に居合わせているのはユンくんプラス四龍たちなわけですが…とりあえずその生ぬるい視線が愛おしすぎる。
このへんのストーリー展開は、戦がひと段落していることもあり、とことんエンタメラブに振り切っている印象があります。
ちなみに、ハクの告白に対するヒロイン・ヨナのアンサー回はこちら。
▶【暁のヨナ】ヨナの告白は何話?『聞こえましたけど』の破壊力【ネタバレ考察】
【34巻】ヨナ無双「王家の人間ならここにもいる」
ラストは34巻。「え、スカッとジャ●ンかよ…」と突っ込みたくなるような爽快な展開が楽しめる一冊です。
ヨナたち腹減り一行がケイシュクの提案に則って緋龍城に戻ってからというもの、ヨナサイドも、読者層も、きっと誰もがストレスフルな日々を過ごしていたはず。
ヒロインの自由は奪われ、ハクヨナのイチャラブも皆無…、という闇展開からのヨナ無双。
この盛り返し加減、このあたりの魅せ方がさすが草凪先生だなあ~と、思わずブンブン首を振りながら無心でエールを送りたくなります。
文字通り、ヨナ自身が「私は王家の人間なんだ」と本格的に自覚したのも多分このあたりなんじゃないかなあ。それまでは「そもそも城を追放しておいて今さら何だよ」的な反抗心があったに違いないので。
さらに、この場面に居合わせたのがスウォンではなく、ジュド将軍とケイシュクの2人だったというのも面白いところ。
この段階でヨナの本性を思い知るのが、きっとストーリー上、一番効果的だったんだろうなあと思うのです。
▼『暁のヨナ』本編ネタバレ