白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画『暁のヨナ』。ヒロイン・ヨナ姫とスウォンの確執は、元をたどれば親世代から続いてきたもの。今回は、主に本作34巻にて描かれたイル王とユホンの確執やすれ違い、カシ、ヨンヒにまつわる諍いについて。
【ネタバレ】『暁のヨナ』イル王とユホンのすれ違い
ヨナが緋龍王の生まれ変わりと知ったイル王
そもそもの発端は、イル王の緋龍王信仰がユホン(&読者陣)の思うよりはるかに強かったことなのだろうと思うのです。
だからこそ、娘であるヨナが緋龍王の生まれ変わりであるという事実に対しかなり高揚していましたし、そのことが無用な確執を生んでしまったともいえます。
イル王があれほど緋龍王に入れ込んでいなければ、妻であるカシも「イルから愛されているのではなく、赤い髪の子どもが生んだから大事にされている」と誤解することはなかったでしょう。誤解がこじれてこじれて、イル・カシの夫婦間ですら、もはやほどけないくらいがんじがらめ状態だったんだろうなー。
ユホンがカシを暗殺した理由
一方で、緋龍王を信仰するどころか嫌悪すら抱いているユホン。緋龍王の血筋である妻ヨンヒの病のこともありますが、さらに女官の一言「イルが王に選ばれたのは、カシが娘が緋龍王の生まれ変わりとか言ったからじゃね?(意訳)」により、疑惑と憎悪が一気に燃え上がります。
そして、カシが神官一派の生き残りだと理解した時点で(おそらくはヒューリに)暗殺を指示。ユホンがカシをころした動機は、表向きは「緋龍王に入れ込みすぎているイルのため」。しかし実際はかなり私情もあったのではないかと思われます。
スウォン父・ユホン死亡
しかしそんな暴君ユホンは、当のイル王の手によりあっさりころされることに。このみごとな死の連鎖、もはや呪いの域なんですよね。王権を巡って、というわけでもないのがまた怖い。
緋龍王に関するこうした諍いや殺し合いは、高華国の歴史をさかのぼれば、おそらく過去にも何度もあったのではないでしょうか。が、奇しくもカシとヨンヒという緋龍王に深くかかわる女性二人が同じ時期に王族に嫁いだことで、ついには王族同士が潰しあう結果になってしまった。
緋龍王の生まれ変わりであるヨナが生まれてくるこの時代に、というところにやはり運命的な何かを感じます。ただ、当初はユホン自身も、そしてイルもここまで根深い問題になろうとは予想していなかったでしょう。
スウォン母・ヨンヒ死亡
そしてこの呪いの連鎖はまだ終わらず、ついにはスウォンの母上・ヨンヒ様も死亡。
血なまぐさい死に方をしたイル、ユホン、カシの3名と違い、彼女の死因は持病である緋の病の進行です。が、もはやメンタル面はボロボロだったはず。なんといっても身内一同が殺し合いの末、おそらくは子世代のスウォンヨナもドロドロになるだろうと早くも予測していましたしね。
当時のヨンヒ様の心境は、イル王にあてて書いた手紙にすべて書かれていましたが、あの手紙がイル王とヨナ、そして息子スウォンに届いたのが唯一の救いでしょう。
ユホンとハクが似ていることは何を意味する?
最後に、『暁のヨナ』ファンの多くがひそかに気になっているであろう、ユホンの容姿について。正統派イケメン(黒髪)、そして勝気な性格といい、とにかくメインヒーロー・ハクにものすごく似ているんですよね。
漫画作品において、メインキャラクターと似た人物が高確率であらわれるというのはもはや鉄板。では、ユホンとハクが似ていることにはどのような意味があるのでしょうか。
読者によっては、ユホンはハク出自に何らかの形でかかわってくるのではないかという人も多いようです。が、個人的にそれはないんじゃないかなーと思うんですね。現状、緋龍王関連に加え四龍寿命問題などなど、ヤバめ案件はすでに山積み。ここにハクの出生まで関わってきたら、それはもう収拾がつかないでしょう。
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