『暁のヨナ』244話(最新42巻) ネタバレ感想と考察  メイニャン、ヴァル、カジの立場を考える

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暁のヨナ42 エンタメ

白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の大人気少女漫画『暁のヨナ』。
アニメ化や舞台化、さらにはヨナカフェなどさまざまな関連イベントも開催されており、メディアミックス作品としても注目を集めています。

今回は漫画『暁のヨナ』の244話(42巻収録)「静かな出発」のネタバレ感想と考察について。

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『暁のヨナ』244話(42巻収録)のネタバレ感想と考察

この記事では本編あらすじの詳細な文章化はしておらず、あくまでいちヨナファンの個人的所感をまとめています。多少のネタバレ要素はありますのでご注意ください。

南戒サイド(メイニャン、ヴァル、カジ)の関係性

244話(最新42巻収録)を読んでしみじみ思うのは、南戒サイドの寝返り一派…メイニャンにヴァル、カジの3名の関係性や空気感……こういった部分に、なぜかものすごく強めのデジャヴを感じるなぁ、と。

そう、よくよく考えてみるとこの3人は立場といい見た目の雰囲気といい、『暁のヨナ』物語の序盤においてスウォンの裏切りを目の当たりにし、多大なショックを受けつつも協力し合いつつ城をなんとか抜け出したヨナとハク、そしてミンスの3名に似ているんですね。

一度は追い詰められた人間の立場がくるんと都合よく逆転するというこの魅せ方は、実は漫画に限らず映画でもテレビドラマでもゲームのシナリオでも、非常によく用いられている手法と言えます。

が、『暁のヨナ』に関しては、それをさらにヒロイン・ヨナとメインヒーロー・ハクの初期のスタンスにそのまま重ね合わせているところがすばらしいし、それが物語そのものの重厚感や奥行きにつながっているように感じるんですよね。

そして、メイニャン含む彼らを徹底的に苦しめ追い詰めた男・チャゴルはすでに死んでいる。が、ヨナとハク(そして彼らを助けた立場のミンス)を苦しめたスウォンは、不治の病を抱えつつもいまだ生き永らえているわけです。

これはヨナの世界に限らずですが、誰かに消えない傷をつけた人間は、基本的には傷ついた側の気持ちなんて想像もしないことのほうが大半だと思うんですね。現にチャゴルも、最期の瞬間に想ったのは傷つけてきた人間の顔ではなく、来世の自身の幸福だけだった。

悪人の大半は更生なんてしない、このリアルな感覚を”少女漫画”というカテゴリにおいて描けるのはやっぱりすごいなと。そして、そんな世界観の中でメインキャラクター・スウォンの最期はいったいどんなふうに描かれるのかというのが、やっぱり『暁のヨナ』という作品における最大の見どころの一つなんじゃないだろうかとも思います。ぜひとも最期まで見届けたい。いち漫画ファンとして、そして真っ白な紙一枚の上にこういう汚れた世界を希望とともに描き出せる草凪先生への尊敬の念を込めて。

〇『暁のヨナ』感想考察一覧 | いとのろぐ

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