【暁のヨナ考察】高華国の現王スウォンが緋龍王に似ているのはなぜ?末裔だから?

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暁のヨナ エンタメ

白泉社にて連載中の大人気少女漫画『暁のヨナ』。ヒロイン・ヨナと従者ハクの関係性にキュンとくると評判で、アニメや舞台などさまざまなメディアミックス展開もされています。
作中にて注目されているのが、『暁のヨナ』のメインキャラクターの一人・スウォン。ヨナ、ハク、四龍のルーツである高華国の現王でもあります。

時おり聞くのが「スウォンの容姿が初代四龍が仕えた緋龍王に似ている…」という感想。そこで今回はスウォンの容姿やキャラクター性について、ヨナファンとして語ってみようと思います。

※以下、作中のネタバレを含みます

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スウォンの顔・容姿は緋龍王に似ている?

『暁のヨナ』は、白泉社『花とゆめ』にて2009年より連載されており、少女漫画としてはかなりの長寿漫画と言える。

これだけ長年連載されていると、SNSなどでストーリー展開やキャラクター性などに関する詳細な感想や考察を語る人もしだいに増えてくる。そして、その中でわりとよく目にする意見が「現王スウォンの顔・見た目が緋龍王にものすごく似ている」というもの。

スウォンは緋龍王の末裔である

前提として、現王スウォンは緋龍王の血筋の人間であるという事実がある。この点は現時点のストーリー展開においてあらゆる場面でくり返し描写され強調されている気がするので、『暁のヨナ』という作品において一つの重要要素であることは間違いないんだろうなあと思う。

が、血筋だからといって似た容姿をしているというのは正直納得がいかない。そもそも緋龍王が生存していたのは太古の昔、ゼノたち初代四龍が生きていた約二千年前であるはず。

緋の一族がゼノいわく「細々と血を繋いで」きたとはいえ、長い長い年月が経っている以上、他の部族との血も入り、「緋の一族」というものの血はかなり薄れてきているはずだ。まあそこで唯一 変わらずに受け継がれてきている要素が「緋の病」というのは皮肉だけれど…。

なんにしろ、「スウォンが緋龍王に似ている」のは ”血縁だから”という以上に、何らかの理由があるんじゃないかと思えてならない。それはおそらく、ストーリー展開上の事情というよりは、スウォンという人物のキャラクター性をより際立たせるためなんじゃないのだろうか、と。

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スウォンが緋龍王に似ているのはなぜなのか

これは個人的な考えだけれど、スウォンが緋龍王に似ている(ように見える)のは、スウォンというキャラクターをより魅力的に魅せるための制作側の意図なんじゃないだろうか。

物語のはじまりを考えると、もともとスウォンはヒロイン・ヨナの父親イルを殺し、彼女の命まで奪おうとした”卑劣な”人間。つまりヒロインであるヨナ視点で描かれている本作においては完全なる「悪役」と言えるはず。

しかし読者サイドは「スウォンサイドにもちゃんと事情があるはず」「スウォンをどうしても憎めない」など、彼の人間性みたいな部分についてはわりと早い段階から信じている人も多かったような気がする。

これは作者である草凪先生の意図というか配慮による効果なんじゃないかなあと思う。著者側が、本来ならばヒロイン・ヨナにとって悪側であるスウォンをあえて「悪役らしく」見せないように描いてきたからこそ、現在のスウォンの強いキャラクター性が生まれたのではないだろうか。

そもそも緋龍王がヒロイン・ヨナに生まれ変わって再び高華国にあらわれた、というのが、『暁のヨナ』の物語の始まりだった。

しかしヨナ自身は”可愛らしい女の子”の姿をしており、彼女の”敵”であるスウォンのほうがむしろ、緋龍王に似ている…。だからこそ、読者サイドはスウォンの姿や在り方に圧倒的な「説得力」を感じさせられる。この描き方・演出はまさしく『暁のヨナ』の面白さを形づくる一つの要素になっているように思う。

スウォンが読者サイドに”憎まれない”ように、『暁のヨナ』作中では本当にあらゆる仕掛けがなされているように感じる。スウォンが緋龍王に似ているというのも、その仕掛けのうちの一つなんじゃないかと思えてならない。

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