【歌詞の意味】青葉市子『アンディーヴと眠って』は何の曲?フランス語?

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チコリの花 音楽

シンガーソングライター青葉市子さんの楽曲『アンディーヴと眠って』は、子守歌のようなメロディーや歌詞に出てくるフランス語の単語がふしぎな雰囲気をただよわせる一曲。今回は、歌詞に出てくる「アンディーヴ」や「モンカーヴ」の意味や、歌詞全体の意味合いを考察します。

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青葉市子『アンディーヴと眠って』は何の曲?

映画『銀河鉄道の夜』をイメージして制作された一曲

青葉市子さんの楽曲『アンディーヴと眠って』は、映画『銀河鉄道の夜』からインスピレーションを得て制作された一曲。2023年リリースのアルバム『 Ichiko Aoba with 12 Ensemble (Live at Milton Court)』収録曲です。

宮沢賢治の代表作と知られる未完の小説『銀河鉄道の夜』にただよう悲しさや寂しさが、青葉市子さんの持ち味である透明感ある歌声で表現されており、「大人向けの子守歌みたい」「切なくなるけど同時にやさしい気持ちになれる」と評判です。

『アンディーヴと眠って』歌詞の意味を考察

「アンディーヴ」とはどういう意味?

チコリの花
チコリの花

歌詞にくり返し登場する”アンディーヴ”という単語。『アンディーヴと眠って』という意味ありげなタイトルからも、何か重要な意味があるのだろうと気になっているリスナーは多いようですね。

結論からいうと、「アンディーヴ」というのはチコリ(英語名)という野菜のフランス語名のことを指します。ただ、フランス語でチコリとよばれる別の野菜もあるため、このへんがちょっとややこしいんですよね…

「アンディーヴ」(英名:チコリ)の花言葉は、「待ちぼうけ」や「質素」、「乙女の涙」「切ない気持ち」などなど。大事な人の訪れを心待ちにしながらつつましくたたずむ女性の姿が連想されます。

歌詞に出てくる「モンカーヴ」の意味は?

「アンディーヴ」に続いて気になるのが、響きがよく似た「モンカーヴ」という単語の意味。

「モンカーヴ」(mon cave)は、「アンディーヴ」と同じくフランス語。一般には「私の地下室」や「私のワインセラー」という意味になります。が、これはなんとなく直訳しちゃダメなやつなんじゃないかという気がしますね…!

個人的には「モンカーヴ」という単語そのものに大きな意味が込められているというよりは、あくまで語感重視で、「アンディーヴ」と対になる響きの単語を選んだのではないかと考えています。

『アンディーヴと眠って』歌詞の全体の意味は?

この楽曲全体の意味を考える上では、やはり以下の2つのフレーズが鍵となってくるでしょう。

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アンディーヴと眠って
モンカーヴと笑って

対になった単語・表現であるため、その内容も対になっていると考えるのが自然なはず。『アンディーヴと眠って いまは世界も目を閉じて』。これは、待つ相手がなかなかあらわれないため一人きりのまま、まるで眠ったように閉じて動かない世界をあらわしています。

そして続くのは『モンカーヴと笑って いつか世界は目を醒まして』。これは、ようやく待ち人があらわれて春がきたという描写。死んだように閉じていた世界が動き出し、モンカーヴ(待ち人の呼称?)と顔を見合わせて笑いあう主人公の姿が連想されます。

「王子様を待つ眠り姫」のようなロマンティックな描写にもあてはまりますし、何らかのトラウマから長年心を閉じていた人が、ようやく心を許せる相手に巡り合えた、という意味合いにもとることができますね。

かなり抽象的な歌詞ではありますが、恋愛だけでなく友情や親子関係、師弟関係など、さまざまな関係性にあてはまる世界観といえるでしょう。日本人にはなじみのない、ふしぎな響きの単語や歌詞の雰囲気からしても、いかにも青葉市子さんらしい世界観だなあと感じます。

『アンディーヴと眠って』に似た楽曲は?

『アンディーヴと眠って』に似た楽曲として注目されているのが、同じく青葉市子さんの名曲『いきのこり●ぼくら』。歌詞そのものや世界観がひたすら抽象的であるため、秘められた意味を知りたくなるというリスナーが多数いるようです。一説によると、震災を意味しているという話も。

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