韓国発祥の異世界ファンタジー『ある日、お姫さまになってしまった件について』。前回、父クロードの体調不良の噂が徐々に広がっていることに気づいたアナタシア。今回は、『ある日、お姫さまになってしまった件について』の最新86話のネタバレ感想と考察について。
『ある日、お姫さまになってしまった件について』最新86話ネタバレ感想と考察
ようやく真実に近づいたジェニットがいろいろと不憫な件

今回86話では、いよいよジェニットの出自に関する動きがありましたね! 個人的には彼女にも真実を知ってほしいし、当然ながら知る権利があると思うんだよなー…。いやもちろん、ジェニットが無知なお姫さまだからこそ成立する部分も大いにあると思うのですが。
本作の面白さの大半は、アタナシアとジェニットという2人のヒロインがどこまでも対照的に描かれているところなんだろうな~と個人的には思うのです。
無知で清らかなお姫さまなジェニット。皇帝に殺されないよう、慎重に心を配りながら必死に生きてきたアタナシア。
設定からしてものすごく作りこまれているんですよね。前提として、転生したワケありの姫というアタナシアのはちゃなキャラクター設定があるからこそ、その対極にあるようなジェニットの人物像が活きてくるわけで。
この魅せ方がたまらないね。今回、冒頭で暇を持てあましてぼうっとしているジェニットに、ひそかにエールを送りたい気分になりました。
アタナシアの世渡り上手感
一方、ぽわぽわお姫さまなジェニットに対し、アタナシアの世渡り上手感も見どころの一つ。
今回、元老会でのアタナシアの立ち振る舞いは満点だったと思います。あれだけしがらみにまみれた面倒ごとしかないような場所で、自分自身の立場を100パーセント理解した上で100点の行動・言動を即座に打ち出していた。
もっとも、クロードの体調がすでに貴族たちのあいだで噂になっていたことを考えれば、元老会でのあれこれは想定の範囲内だったのでしょう。
なんといっても、立場ある人物の体調不良なんて敵に付け込まれるフラグにしかなりませんし、そうなるとクロードの娘であるアタナシアも確実に運命共同体にならざるを得ないわけで……。たぶん事前にある程度の覚悟を決めて出席したんだろうなあ。
しかし、仮にアタナシアとジェニットの立場が真逆だったとしたら、ジェニットにこの芸当がはたしてできたでしょうか。そう考えるとあらためて、アタナシアの歩んできた道の険しさを実感させられます。
ただ、彼女を追い詰めるアルフィアス公爵のほうもいろいろ複雑ではあるんですよね。あと紳士様はいずこに…? 次回以降、いよいよ事態が複雑になってくる予感がしますね。続く展開にも注目です!
ある日、お姫様になってしまった件について| ジェニットはどうなる?正体・父親は?【ネタバレ】
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