【隠れ名曲】エレファントカシマシのタイトルに『風』とつく楽曲まとめ

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エレファントカシマシ

エレファントカシマシの楽曲には、曲タイトル・歌詞ともに日本の四季や自然をリアルに感じさせるフレーズや、事細かな情景描写がとても多い。その点もまた、エレカシの魅力の一つと言えるだろう。

この記事ではエレファントカシマシの楽曲のうち、タイトルに『風』とつく曲5選を歌詞の内容と合わせてまとめてみた。

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タイトルに『風』とつくエレカシ楽曲5選

①『風』

『風』はエレファントカシマシ15枚目のオリジナルアルバム『風』の表題曲。

いつか通ったとおりを辿り来た気がする
「いいのかい?」なんてさ 死ぬのかい?オレは

エレファントカシマシ『風』より

曲調・歌詞ともにどことなくメランコリックな雰囲気がある。明るい未来をまっすぐ見据えるというよりは、いまこの瞬間しかない、これ以上はもう生きられないとでもいうような刹那的な空気感がある。

そのため、例えばエレカシというバンドに対し、彼らの代表曲『俺たちの明日』の「さあ頑張ろうぜ!」のフレーズのイメージを強くもっている人は、この曲を初めて聴くときそのギャップにちょっとだけ驚くかもしれない。

この時期のエレカシの楽曲にはどことなく投げやりな、言うなれば粗放的な雰囲気があり、そこに何とも言えない色気があって魅力的だとつくづく思う。

アルバム『風』にはほかにも『友達がいるのさ』や『平成理想主義』などが収録されている。当アルバムの収録曲は、ディープなファンのあいだでは人気は高いが、世間一般からの認知度はあまり高くないように思う。そのぶん”隠れ名曲”的な雰囲気があり、個人的にはとても好きな一曲。

②『風と共に』

『風と共に』は、エレファントカシマシの49枚目のシングル。

この楽曲は2017年、NHK『みんなのうた』にて放送された。NHK『みんなのうた』といえば、宮本浩次が幼少時にNHK児童合唱団に所属していた頃の楽曲『はじめての僕デス』を思い出す。

あなたは笑うでしょう 私の小さな祈りを
曇りのち晴れ 悲しみの向こう 私は今を生きていきたい

エレファントカシマシ『風と共に』

爽やかな曲調の楽曲だ。過去を振り返りながらも来るべき未来を真摯に見据えている。”風と共に”、飄々とした雰囲気をまといながら地道に歩き続ける人物像が歌詞の端々にうかがえる。

明るさと少しの淋しさを同時にまとった、いかにもエレカシらしい一曲だと思う。

③『あの風のように』

『あの風のように』は、エレファントカシマシのオリジナルアルバム『昇れる太陽』(2009年リリース)収録曲。

『あの風のように』は春の曲だ。時の流れやそれにともなう季節の移り変わりの様子が、歌詞の行間一つ一つに繊細に表現されている。

《風が春を街に運ぶその瞬間 / 遠い記憶よ!俺の歌を!/ 解き放てよ!時の流れよ!/ 音楽を鳴らしてくれ!Music On!》

エレファントカシマシ『あの風のように』

また、ご覧の通りこの楽曲には感嘆符「!」が多用されている。

単に明るく前向きな歌という以上に、何かがはじけ飛んだような爽快感に溢れている。ポップなフレーズ一つ一つが聴く人の心をまっすぐに震わせる。何かふしぎな力の宿った一曲だと思う。

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④『四月の風』

『四月の風』はエレファントカシマシの10枚目のシングル曲。当初はエレカシの代表曲『悲しみの果て』との両A面シングルとして発売された。またエレカシがポニーキャニオンに移籍して初めてリリースした曲としても知られている。

明日もがんばろう 愛する人にささげよう
ああ君に会えた 四月の 四月の風

『四月の風』は、エレファントカシマシの再ブレイクの一端を担った曲だ。歌詞・曲調ともに軽快で前向きで、良いほうへと変わりゆく静かな予感を秘めている。エレファントカシマシというバンドにとって、またファンにとっても、この楽曲の存在は非常に大きい。

⑤『風に吹かれて』

『風に吹かれて』は、エレファントカシマシの16枚目のシングル曲。ファンのあいだでも高い人気を誇るこの楽曲は、代表曲『今宵の月のように』や『悲しみの果て』などに次いで世間一般の認知度も高い。

だから厳密に言うと”隠れ名曲”とは言えないのだけれど、しかしエレファントカシマシで『風』と言えばやはりこの曲がいちばん最初に思い浮かぶ。

さよならさ今日の日よ/ 手を振って旅立とうぜ/ いつもの風に吹かれて

”いつもの風に吹かれ”ながら別れをつげ、新たな道へと歩き出す。「別れの曲」なのに、別れの淋しさそのものよりも”昨日までのやさしさ”に目を向ける。

悲しみは優しいふりしてこの街を包むだろう おまえに会いに行くまで

この曲がわたしたちの心に響くのは、歌詞のなかにアイラブユーの言葉は一つも無いのに、別れの相手を真摯に想う思慕の念が曲のなかに丁寧に組み込まれているためだと思う。

まとめ

今回はエレファントカシマシの楽曲のうち、タイトルに『風』とつく楽曲5選を紹介した。

爽やかさと力強さが同居しているエレカシ楽曲には、どこからともなくやってきて何処へともなく去っていく「風」というワードがとてもよく似合う。

「この歌もいいよね~!」「この歌も”風”っぽいよ!」というご意見やご感想などあればぜひ教えてください。それでは。

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