群ようこのおすすめ新刊エッセイ【生活シリーズ】順番とあらすじ【漢方薬局】

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読書

『かもめ食堂』や『パンとスープとネコ日和』などで知られる作家・エッセイストの群ようこさん。軽妙な語り口とほっこりした読後感に定評があり、特に同年代の女性ファンが多い印象です。

今回は群ようこさんのおすすめエッセイ【生活シリーズ】のあらすじや感想をまとめてご紹介!

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群ようこ【生活シリーズ】順番とあらすじ

①ぬるい生活

群ようこの【ぬるい生活】は、2006年発売・朝日新聞社発行。
漢方についてのエッセイ本という触れ込みはあるものの、実際は漢方の話はそれほど多くない。

更年期という大きなテーマを軸に、身体的かつ精神的な肉体の衰えについて、著者自身や友人などの具体的な体験談を添えてわかりやすく綴られた一冊。

2006年発売の【生活シリーズ】1冊目ということで、おそらく本書の執筆時点では群さんはまだ、後に自分を救うことになる漢方薬局という存在に出会っていないのではないかと思われる。
更年期特有の体調の悪さに向き合い始めた頃の話ということで、群さんと同年代の女性の方には特におすすめしたい一冊。

②ゆるい生活

群ようこの【ゆるい生活】は、2015年発売・朝日新聞出版。
前作【ぬるい生活】から少しの時が経ち、ある日著者はかつて感じたことのない非常に強いめまいに襲われる。数日が経っても回復しなかったため、知人に紹介された漢方薬局の戸を叩き…。

約6年の長期にわたる体質改善、そしてそれにともなう意識の変化。
漢方の先生はさすが、その徹底した指導には容赦がない。

体は冷やしてはダメ、水分を摂り過ぎしてもダメ、甘いおやつは一切禁止。
それらを全て実践し、仕事のため自分のために身体的な健康を保ち続けている群ようこさんもやはりさすがである。
更年期に限らず、慢性的な不調に苦しんでいる人すべてに一度は読んでみてほしい一冊。

③かるい生活

群ようこの【かるい生活】は、養生のおかげで心身ともに少しずつ軽くなっていく暮らしの様子をあるがままに綴った痛快エッセイ。

前作【ゆるい生活】から3年が経過。年齢を重ねながらも健康を保っていくために、著者・群さんは漢方薬局に通いつつ、試行錯誤をくり返す。

体力も時間も年々減っていく一方。無駄なことをしている暇はない。
余計なものは全て手放し、生活習慣を見直し、自分にとって本当に必要なものは何かを日々、諦めることなく徹底して追求していく。

本書は著者・群さんが還暦を過ぎてから執筆されたもの。しかし年齢に関わらず、現代の慌ただしい社会を生きる人には年齢関係なく刺さる内容ではないかと思う。
生活をちょっとずつで良いから変えていきたい人にはぜひおすすめしたい一冊。

④たべる生活

群ようこの【たべる生活】は、生活シリーズ4作めの痛快エッセイ。
養生を大きなテーマとするシリーズの中でも、今回は【食】にフォーカスした内容となっている。

本書はこれまでのエッセイと少し違い、著者である群さんご本人の、というよりは他人の食生活に細かく言及していくようなところがある。
食生活とは個人的なことなので、他人の食事情なんて普段はほとんど目にする機会がない。
それを本書を通して除き見られたような気になれて楽しめるし、なるほど世の中にはこういう食生活を送っている人もいるのかと度肝を抜かれる場面もある。

他の人の食生活をみて自分を正したい人、食についてあらためて考えたい人にはぜひおすすめしたい一冊。

⑤たりる生活

群ようこの【たりる生活】は、【生活シリーズ】第5弾の痛快エッセイ。
愛猫を見送り、自らも<終活>の第一歩を踏み出した著者が、より身軽な生活を手に入れる過程が群さんらしい独自の視点で軽快に綴られている。

大切なのは、今の自分の身の丈に合った暮らしを守り、ささやかでもことたりた生活を地道に送っていくこと。
部屋探しからライフライン関連の手続きまで、引っ越しの詳細が非常に具体的に描かれており、単純に参考になる上、読み物としてもおもしろい。

群さんのキレのある文章にはどこか癒しの雰囲気がある。
本格的な終活を考えている人だけでなく、まだ若い世代の人たちにもぜひ読んでみてほしい一冊。

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