ドラマ『高校教師』第8話「隠された絆」あらすじとネタバレ感想【気持ち悪い?】

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高校教師 エンタメ

1993年放送のTBSドラマ『高校教師』は、真田広之演じる生物教師と桜井幸子演じる女子生徒のあいだに生じる禁断の愛を描いたストーリー。脚本は野島伸司。
ただ、その特殊な設定や表現・展開に『気持ち悪い』など賛否両論の意見もみられます。

今回は真田広之と桜井幸子の主演ドラマ『高校教師』第8話「隠された絆」のあらすじとネタバレ感想・考察について。

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真田広之・桜井幸子主演ドラマ『高校教師』8話のあらすじ

繭と羽村、そして直子と藤村の関係性の変化

もう二人で会うのはやめよう…。」

互いのためを思い、一時は遠く離れていた繭と羽村の距離。
しかし前話「狂った果実」にて、亜弓の死をきっかけに繭は初めて、自身の内心を羽村に打ち明けた。
あたし、死にたくない…」
羽村は今にも崩れ落ちそうな繭の内面を、初めて目の当たりにしたのだった。

そして、穏やかでありふれた学校生活が再びはじまる。図書室で偶然鉢合わせる羽村と繭。

もう、あたしのこと、避けないでね」
「……」
「いい子でいるから、避けないでね」

何も言えない羽村に、繭はただ微笑んで背を向ける。彼女の後ろ姿には、以前はなかった淋しさが滲んでいた。

一方、直子は藤村からの呼び出しに応じ、視聴覚室に向かう。直子のお腹に宿った子どものことをあくまで前向きに捉えている藤村に、直子は冷めた目を向ける。

「病院に行ったんです…あたし、おろしてきたんです」
「冗談はやめてくれよ…」
「もう…先生の言いなりにはなりません」

直子はたしかに強くなった、と視聴者サイドにもはっきり伝わるのがこのシーン。二度と彼の言いなりにはならないし、直子がこれまでに抱いた怯えや憎悪を超えて、藤村という一人の人間の本質をはっきり見据えているのが傍目にもよくわかる。

「助けて」のメモはやはり繭が入れたものだった

朝。繭はこれまでしてきたように、羽村の靴箱に「助けて」のメモを入れる。もちろん匿名で…。しかし、当の羽村自身が背後からその様子をみていた。

「やっぱり君だったのか…」
「……」

羽村はとっさに逃げようとした繭の腕をつかみ、引き止める。屋上に場所を移し、二人は互いのことについて話し合った。自分は羽村のために何をしてあげられるのか。そう問いかける繭に、何も望んでいないよと返す羽村。

「君のほうこそ、一体何を助けてほしいんだ。それとも、単なるいたずらなのか?」
「もう、入れないから…」

いたずらなどではないことは、羽村にもよくわかっているはず。それでもそれ以上踏み込もうとしないのがまた、いかにも彼らしい。

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隠された絆

期末テストの際、繭は教育実習生・田辺の策略でカンニングを疑われてしまう。羽村は繭をかばい、結局は追試処分ということに落ちついた。
繭のカンニングの件をどう思っているのかと問う田辺に、羽村はただこう返す。彼女はカンニングなんてしないよ…。それに、君が僕たちについて考えていることも間違っている。

僕たちはもっと…おかしいくらい、単純なんだ。そばにいないと寂しい」

そう言う羽村に、田辺は言葉をなくす。2週間ご苦労様…。それだけ告げて去っていく羽村に、田辺は自身の負けをさとり泣き崩れるのだった。

羽村は繭の家を訪ねる。出迎えたのは繭ではなく、彼女の父親だった。
繭は今、自分の書斎にいるだろう…。そう言う彼の様子にどこか違和感を抱きつつも、羽村は言われたとおり書斎へ向かう。

ベッドの上には、何も身にまとっていない繭が横たわっていた。

ドラマ『高校教師』8話「隠れた絆」ネタバレ感想と考察

そばにいないと寂しい…。

自身が繭に対し抱いているこの感情を羽村がここまではっきりと口にしたのは、劇中ではモノローグをのぞいて初めてだったのではないでしょうか。そしてその相手が当の繭ではなく、一時的に近くにいる教育実習生という完全なる外部の人間であるところも、なんとも羽村らしいなあと。

そうしてようやっと、他ならぬ自分自身の意思で繭に会いにいき、そしてさらなるハードな現実を目の当たりにする。この盛り上がる流れは、まあドラマらしいっちゃらしいんですが、人生をもあらわしているなあと思うんです。うまくいきそうだと前向きになった途端、すぐにもっと大きな壁にぶち当たる、そういうところが。

そばにいなくては寂しい、と明確に自覚した相手が抱えている荷が予想外に大きくて重かったとき、人ははたしてどんな行動を取るのでしょうか。そこで尻込みするようでは、要はその相手をほんとうには愛していないのと同じこと。

次回9話サブタイトルは「禁断の愛を超えて」。子どもの頃から”レールを外れたことがなかった”という羽村の決断とははたして…。

ドラマ『高校教師』感想考察一覧

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