漫画「暁のヨナ」第237話「呼ばれる方へ」ネタバレ感想と考察 チャゴルとメイニャン

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エンタメ

白泉社が発行する漫画雑誌「花とゆめ」にて連載中の大人気ファンタジー漫画「暁のヨナ」。2009年より連載が始まった本作はアニメ化や舞台化もされており、現在も少女漫画カテゴリにおいて高い人気を誇っています。

今回は「暁のヨナ」第237話「呼ばれる方へ」(41巻収録)について個人の所感を語ります。※本編あらすじの詳細な文章化はしておりません。

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『暁のヨナ』第237話見どころポイント

四龍の危機

237話にて、まず気になったのは明確に四龍に迫りつつある危機、そして何よりその危機感をゼノ以外の三龍がほぼ実感していないという点です。

奪われてしまったという龍の血の盃の存在が四龍の存続に直結するほど大切なものだということは、ゼノの様子を見るかぎりほぼ明白でしょう。しかしそれに対し、キジャ、シンア、ジェハの三名が危機感を覚えているような描写はありません。

ここに至るまで、四龍は基本的になんとなく感覚を共有している、という描写が作中ではあらゆる場面で強調されてきたように思います。

離れていて姿が見えなくとも、互いの存在をうっすらと感じ取ることができる、また四龍の誰かが怪我をしていればそのことが分かるなど、いわゆる第六感的な感覚が発達しており、またそれを四名で共有しているという認識が少なくとも読者側にはずっとあったはずです。

しかしここにきて、やはりゼノと他三龍には明確に感覚の差があることが明らかになりました。これが生きている年月の差によるものなのか、あるいは老いることも死ぬこともないゼノに授けられた特殊な能力によるものなのかはまだ分かりません。

ただ、やはりゼノの抱えるものの性質が、他三龍のそれとは全く違うものであることはある意味ここではっきりしたのではないかと思うのです。

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将軍時代のメイニャンを気に入っていたチャゴルについて

続いて、ここまでの展開で極悪非道さがひたすら強調されてきたチャゴルについて。

正直指導者として、あるいは一国の王としてあまり良いイメージはありませんでしたが、しかしそんな彼がメイニャンの本質を見抜いた上で気に入っていたという点に個人的には少々驚きました。

メイニャンの言葉どおりであるなら、彼女は少なくともチャゴルの前では徹底して猫をかぶっており、本来の男勝りな姿やしぐさ、言動は全く表に出さないようにしていたはずです。

そこを知った上でメイニャンを寵姫にしていた彼は、同じく本来の姿のメイニャンを好いていたヴァルと、ある意味では非常に似ていると言えるのかもしれません。

戦や他国との抗争において女は戦力にならないと切り捨てるのではなく、メイニャンを寵姫にしながらも、あくまで彼女の能力は認めている。

この姿勢は、たとえば初期の頃ヨナの為政者としての能力を認めようとしなかったスウォンやケイシュクと比べると、やはり一歩進んでいるなあと感じられるんですよね。

チャゴルは為政者として、というよりは単にいち将軍の立場にでもいたほうが、もしかしたら遺憾なく能力を発揮できたのかもしれません。権力を手にするとそれまで見えていたものが見えなくなるといいますしね。次話も楽しみです。

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