『暁のヨナ』最新271話(47巻) ネタバレ感想と考察| ハクとスウォン、二大巨頭が大ピンチに

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エンタメ

白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画『暁のヨナ』。
アニメ化や舞台化、さらにはヨナカフェなどさまざまな関連イベントも開催されており、メディアミックス作品としても注目を集めています。今回は漫画【暁のヨナ】最新271巻(47巻収録)のネタバレ感想・考察について。

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【暁のヨナ】最新271話(47巻)のネタバレ感想・考察

神 vs 人間という究極の対立構造

271話、読みましたよ。いやあすごかった! さすがラストスパートと言うべきか、前回に続いてとにかく物語の土台と呼ぶべき部分が壮大で、回を経るごとに話のスケールがどんどん広がっていくような爽快感がありました。

最終的にはやっぱり、神 vs 人間という究極の対立構造にスポットを据えて終わることになるんですね。しかし、この終わり方をはっきり予想できていた読者さんはいったい何人くらいいるんでしょうか。

思い返してみれば、物語冒頭では国を追われた姫君 vs 新政権という、こう言っちゃなんですがファンタジー作品ではわりと”ありがち”な対立構造が用意されていたはずです。

それがいまや、ラスボスである(と我々が錯覚させられていた)スウォンがここまでダークホース的な立ち回りおよび助っ人的活躍を見せてくれるという思いもかけない展開に。

命をかけてハクヨナ四龍をかばおうとするスウォン、その心は…?

まず特筆すべきはやはり、スウォンの存在の大きさですね。

過去の感想記事でも同じようなことを書いた気がしますが、とにかくこれほど振り幅が大きいキャラクターは少なくとも少女漫画界にはそうそういないんじゃないかと思います。

中立も悪も善も、わりとすべての立ち位置をひとりであっさり網羅している。代替は利かない、まさに唯一無二のポジションといえます。

これは個人の意見ですが、おそらくスウォン本人はもともと、社会的常識や「べき論」に従うことを当然と捉える、いわば優等生気質の性格だったんだろうと思うんですよね。

だからこそ故ユホン様の教えにあれほど固執していたし、そのためなら幼馴染であるハクヨナを裏切ってもかまわないと思っていた。それは彼が冷酷だからではなく、不要な駒は捨てるのが当然だと、それが”正義”であると”洗脳”されていたから。

ここで「洗脳」という強すぎる表現を使うのはあまり適切ではないのかもしれません。が、今回のスウォンの行動を考えれば、どうしてもその表現がしっくりきてしまうのです。

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少なくとも緋の病発覚前のスウォンならば、こんなにも感情的かつ無駄な行動は一切とらないのがデフォルト

ハクヨナに対する情は残ってはいても、それを表に出さない、周囲に気取られないよう顔色ひとつ変えないのが彼なりの”正義”だったはず。

現実世界でも、例えば大きな病気の発覚をきっかけに本当の自分が見えてくる、なんて事例はいくらでもありますが、ある意味では、スウォンの場合もそれに近いものがあるんじゃないかなあ。

「命をかけても友人を守る」なんて、為政者としてはあまりにも”青臭い”行動をとっている現在のスウォン。

……洗脳、溶けてきたんじゃない? ちなみにここでいう「洗脳」とは、第三者によるものというよりは、故ユホン様の教えをもとにスウォン自身が長い時間をかけて自分にかけた「自己暗示」に近いものなのではないかと予想しています。

これは決して、スウォンにとって悪い変化ではないと思います。たとえ今回の行動ゆえに命が縮むとしても、あるいは緋の病で命を落とすことになるとしても、本当の心をごまかしたまま終わるよりは彼にとってよっぽど幸せなんじゃないでしょうか。

スウォンが最終的にどのような道をたどることになるのか、往年のファンとしてじっくり見届けたい。この点は間違いなく最終章の見どころのひとつですね。

盃のなかにひとり置き去りにされたハク

そしてもうひとり、大ピンチに陥ったのがメインヒーロー・ハク様。まあこちらに関しては、若干既視感があるのが正直なところです。

例えば、かつての水攻めの後、ひとりだけ敵陣に取り残されたこともまだ記憶に新しいですし、真のヒーローは遅れて登場する、を地でいっているキャラといっていいんじゃないかな。

彼についてはあまり心配していません。愛しのヨナちゃんに勢いでプロポーズまでしちゃったことですし、きっと一番かっこいい形で戻ってきてくれることでしょう。

しかしこうなるとますます、ヨナ姫のヒーロー性が際立ちますね。「この世で唯一神を殺すことのできる人間」ってどんなチートキャラやねん。ハクとスウォンの二大巨頭を救うということは、すなわち高華国全体を救うということ、とにかく頑張ってもらわなくては。四龍も戻ってきたことですし、たぶん大丈夫でしょう! 

さて、次回は約3か月後(!?)。続く展開にも注目です。

『暁のヨナ』に関する過去記事のほぼすべてを、以下のnoteにまとめています。

かれこれ10年推してきた漫画『暁のヨナ』が最終章に突入したので、これまでの感想ブログをまとめてみた。

▼『暁のヨナ』47巻まとめ

【暁のヨナ】最新47巻(268話~)のネタバレ感想・考察まとめ|スウォンの華麗な手のひら返しがもはや愛おしい

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