1993年ドラマ『高校教師』ネタバレ考察|ラスト、電車で繭が羽村に渡す白い包みは何?

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エンタメ

1993年放送のTBSドラマ『高校教師』は、真田広之演じる生物教師と桜井幸子演じる女子生徒のあいだに生じる禁断の愛を描いたストーリー。脚本は野島伸司。
ただ、その特殊な設定や表現・展開に『気持ち悪い』など賛否両論の意見もみられます。

今回は、ドラマ『高校教師』の最終回にて、電車に乗り込んだ繭が羽村に手渡す白い包みの正体について。

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1993年ドラマ『高校教師』のラスト、繭が羽村に渡した白い包みはなに?

1993年のドラマ『高校教師』最終回については、放送当時からあらゆる議論がなされてきたことと思います。劇中にてもっとも注目を集めたのはやはり、”ヒロイン繭と羽村の生死”についてなんじゃないでしょうか。

ただ、劇中にはほかにも、よ~くみていれば気になる人は気になるかなあレベルの小さな伏線や小ネタがたくさん登場しています。

その中でも個人的に一番気になったのは、ラストの電車のシーンにて、羽村の乗る車両に奇跡的に(?)乗りあわせた繭が彼に手渡した小さな白い包みについて。

もっともこの”白い包み”、劇中に登場するのはわずか一瞬のワンシーンだけなので、ひっかかっているのは実にコアな視聴者層だけなのかもしれません。まあ明らかにインパクトが強いのはこのシーンの直後のラストシーンのほうなので、当然のことではありますが…。

ドラマ『高校教師』におけるエリーゼ(お菓子)の存在感

結論からいうと、当該シーンに登場する謎の白い包みの正体は、みなさんもご存じのブルボンのお菓子「エリーゼ」であると思われます。まあ、画面を一時停止してよくみたら普通にわかりますね。

このエリーゼ、実は最終話のみならず、本作のあらゆるエピソードにちょいちょい絡んできます。

ストーリー冒頭にて、コンビニで買い物をする羽村のカゴにこっそりエリーゼを入れちゃう繭のお茶目シーンがありましたね。そのほか、繭が羽村の家にエリーゼを持参する場面もありました。

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年上男性(教師・婚約者あり)の家にいそいそ出かけていって世話を焼こうとする押しかけ妻状態な繭の姿に関心が向きがちですが、じつは羽村のほうも困りながらも内心まんざらでもない部分があったんじゃないかと思うんですよね。

なんといっても根本の部分からザ。優等生として、良くも悪くも親や周囲の人間の言うとおり、思うとおりに生きてきてしまった羽村ですから、ストーリー序盤のわりとやりたい放題の繭の姿には、困惑しつつも何かしら思うところはあったはず。

羽村のそれまでの人生を考えれば、おそらく自分のテリトリーにグイグイ踏み込んでくるタイプの人間にはほぼ耐性がなかったのではないでしょうか。

だからこそ、内に秘めた闇の部分を垣間見せながらも表面上は自由にやっている(ようにみえる)繭には少なからず憧れを抱いていたのかもしれません。ストーリー終盤にて、羽村が心理的に離れてしまった繭を想う場面としても、コンビニでふと目にしたエリーゼから繭を連想するという演出がありましたね。

名作とよばれるドラマ・映画は、必ずといっていいほど小ネタが充実しているといいます。「お菓子エリーゼが要所要所に登場する」。一見、地味ですしあまりめだたない要素ではありますが、本作通して個人的にかなり好きな小ネタの一つでした。

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