【暁のヨナ考察】現王スウォンが母ヨンヒの手記を読んだのはいつなのか?

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エンタメ

白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画【暁のヨナ】。アニメ化や舞台化、さらにはヨナカフェなどさまざまな関連イベントも開催されており、メディアミックス作品としても注目を集めています。

今回は『暁のヨナ』のメインキャラであるスウォンとヨナ、そして彼らの親世代にまでわたる遺恨の念を伝えるヨンヒの手記について。

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『暁のヨナ』親世代(ユホン・イル、ヨンヒ・カシ)の関係性

※ネタバレあり注意。

ヨナの母・カシを殺害したのはスウォンの父ユホン

ヒロイン・ヨナ姫の母であり前王イルの妻である女性・カシを殺害したのは、現王スウォンの父・ユホン。主な殺害理由は、緋龍王の血筋である妻・ヨンヒを守るため、そしてカシに騙されている(とユホン自身は信じ込んでいた)身内・イルの目を覚まさせるためです。

王家の人間としてスウォンとヨナが生まれながらに抱え込むことになってしまった”確執”の要因は、上記のユホンの非常に短絡的な行動にあると言えます。

ユホンはある種、息子のスウォンとは全く違う性質や信念をもった人間だったのだろうと思うんですね。誰かを物理的に”消せ”ば、誰かを守ることができると信じている。

その思考は、たしかに戦場においては”有用な”考え方だったのかもしれません。が、戦場でなく身内間の問題を処理しようとする際には逆効果。誰かを守るどころか、むしろ余計な火種を生み出す行為に他なりません。

スウォンの父ユホンを殺害したのはヨナの父イル

そして、そんなユホンの命を奪ったのは、ヒロイン・ヨナの父であるイル王です。殺害理由はただ一つ、最愛の妻・カシを殺されたため。

ユホンが”短絡的”であったと上述しましたが、この点はイルも同じと言えます。彼は緋龍王の力なるものを盲信しており、ひいてはカシの能力を、そしてそのカシが生んだ娘・ヨナの力をも信じ込んでいました。

”神”の力、ある種宗教めいた道における”信念”には、ものすごい力があります。武の才などなかったはずのイルが武に長けていたユホンを平然と刺し殺すことができたのも、おそらくはその力によるものでしょう。人は、自身の正当性さえ信じていれば何でもできますから。

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ヨナの父イルを殺害したのはユホンの息子スウォン

そして、そんなイル王を殺害したのはヨナの従兄にあたる人物・スウォン。殺害理由はユホンを殺された復讐、そして”高華国を守り、強国にするため”。

上記の殺害理由については、作中にてスウォン自身がヨナに告げているため、まあ間違ってはいないと思われます。が、実際は彼が意図して口にしなかったもう一つの理由があるのかな、と。

スウォンは自身が緋龍の血筋でありながら、”神の力”というものを信じないばかりでなく、憎んでさえいます。この点で、どうあがいてもイルやヨナと本当に相いれることはないと、幼いころから早い段階で気づいていたのでしょう。そして、おそらくはそれを決定づける形になったのが、彼の母・ヨンヒの遺した手記の存在であるはず。

ユホンの息子スウォンはヨンヒの手記をいつ読んだのか?

ここまで書いてきた『暁のヨナ』に登場する王家の人間たちの抱える確執は全て、作中に登場したアイテム”ヨンヒの手記”をもとに読者サイドに明示されたものです。

ヨンヒは緋の病による死を迎えるまでにこの手記を書き綴り、そしてそれを本来敵対するべき人物・イルのもとへと送っています。このことを、スウォンはおそらくイルを弑逆し王座につくまでは全く知らなかったはず。

となるとスウォンが手記を読み、王家の抱える問題の全貌を正確に把握したのは、自身が王となってからの時系列ということになります。

『暁のヨナ』作中では、人であるものと人でないものの差がわりとはっきり描かれています。その象徴は、ヨナのおともである四龍の存在ですね。「人」であることを生まれつき奪われていた彼らの苦しみと絶望。それが、ヨナの存在にとって希望に変わったことは、四龍という存在の本質を理解する上で最も重要なポイントと言えます。

一方、スウォンは「人」ではありますが、緋龍の血筋ゆえ生まれながらに「人」らしく生きる権利をはく奪された存在でもあります。そんな彼に、ヨンヒの手記が”希望”として響いたとは考えにくい。

彼が手記を読んだ正確なタイミングについて、この先作中にて語られることはおそらくないでしょう。が、もはやそこは重要な問題ではありません。問題は、ヨンヒの手記がスウォンに受け付けられた神を嫌悪する思考をより深めてしまったところにあるのかなと。この点は、今後も注目していきたいポイントの一つですね。

『暁のヨナ』感想考察一覧 | あねもね

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