【暁のヨナ ネタバレ考察】南戒の将軍を考える<カジ・ラーン・クラウ・ヒッタン・ランタン>

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エンタメ

白泉社が発行する漫画雑誌【花とゆめ】にて連載中の少女漫画『暁のヨナ』。スウォン&ヨナの治める高華国の戦相手・南戒側の将軍たちの個性あふれるキャラクター性に注目が集まっています。今回は、南戒の将軍であるカジ、ラーン、クラウ、ヒッタン、そしてランタンについて。

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『暁のヨナ』南戒編に登場する将軍一覧【ネタバレあり】

『暁のヨナ』本編40~45巻あたりで描かれる南戒編。南戒は高華国の戦相手国ではありますが、決して一枚岩ではないのが面白いところですよね。

キャラによっては主君であるチャゴルに反感をもっていたり、あるいはチャゴルにひどい扱いを受けていた元女将軍・メイニャンに肩入れしていたりするキャラクターがやたらと多いため、敵陣が徐々にバラバラになっていく展開に見ごたえがありました。とにかく全員が良いキャラしてるんだよなー本当に。

ここからは、作中でも特に目立っていた南戒サイドの5名について深堀りしていきます。

カジ将軍【メイニャン弟分・存命】

カジ将軍といえば、金州水攻めの際に戒帝国に流されたハクがいきなり対峙することになった敵方の一人ですね。

「都では盗みをした者は指を切り落とされるんだよ…」
登場時の印象深すぎる台詞がこれ。いやいや……南戒の闇深すぎるだろこれは。

ハクを救ってくれた慈悲深い親子さん・ソノン&ランランに対し、自国民なのに容赦ない非道な扱いをしていた時点で、あーこいつ悪側なのねーと思った読者さんもきっと多かったことでしょう。

しかしこのカジ将軍、実は後々、南戒をさらっと裏切り高華国サイドにつくことになります。理由はチャゴルに暴行されていたメイニャンを守るため…という、なんとも少女漫画チックなもの。どうやら将軍時代、メイニャンの弟分だったようですね。なんだかんだ、後々良い働きをしてくれそうで楽しみなキャラの一人でもあります。

ラーン将軍【ハクと一騎打ち・死亡】

ラーン将軍については、敵方とはいえ正直結構好きだという読者さんもきっと多いはず。まさしく憎めないキャラそのもので、極悪非道なチャゴルへの忠義をつらぬいたという奇特な人物でもあります。

ラーン将軍といえばやはり、金州にてハクとの一騎打ちが印象的でしたね。ユンくんプラス村人全員を水攻めから逃がした後、いよいよ追い詰められたハクが最後の力を振り絞って逃がしたのが彼でした。

ハク「あんたを助けてんじゃねぇ」。
……いや~よく言うよね。ハクは生涯、人を助けつづけなければ死ぬ体なんじゃなかろうか。

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もしあの場面にハクがいなかったら、ラーン将軍ももれなく水にのまれていたことでしょう。そしてその恩を忘れず、南戒軍に潜りこんでいたハクとふたたび巡り合った際に涙を流したあの姿が彼の本質なんじゃないかなあ。

さらに、最期までチャゴルのそばに付き従った唯一の部下もラーンでしたね。本当に良いキャラだっただけに、もっと高華国サイドと絡む姿もみてみたかったなあと思います。

クラウ将軍【人間兵器・ハクの一撃にて死亡】

続いてクラウ将軍。南戒サイドの将軍でいちばんヤバい人間性を備えているキャラクターは間違いなくこの人だと思います。

クラウ将軍といえば、もうこの台詞がすべてなんじゃないでしょうか。
「じゃあ あれ投げろ こっちも人間兵器だ」

投石機をたくみに使い、大勢の捕虜を容赦なく戦場に投げこんだあの残酷さはまだまだ記憶に新しいところ。この極悪非道ぶりは生まれもったものというより、おそらくはチャゴルゆずりなんじゃないだろうか。もともと能力高い人は、権力者のやり口・思考・行動をとにかく真似る傾向があるんだよなー。捕虜の首を刎ねまくっていたユホンと肩を並べるヤバさだと思いますね。

とはいえゼノに手を出した時点で、腹減りメンバーが黙っていません。案の定、キレたハクの一撃であっさり終了。クラウ将軍スキーな読者はさすがにいないかと思いますが、南戒の内情がよくわかったという点では非常に良いキャラだったなあと思います。

ヒッタン将軍【メイニャン&ヴァルと仲良し・高華国の捕虜】

ヒッタン将軍はビジュアル、内面含めて個人的にめちゃくちゃ好きです。見た目も内面もとにかく”大人”だなあーと思いますし、どっしりした安定感あるキャラだと思うんですよね。

メイニャンとヴァルと仲良しなので味方をしたいが、国に家族がいるためそれはできない~どうしたらいいんだよ! のくだりからもわかるように、立場をわきまえたマトモな社会人感をひしひしと感じます。まあ当たり前のことではあるのだけども、ほかの将軍がいろいろヤバいから余計に笑。

ヒッタン将軍「メイニャンが……メイニャン様が行方知れずというのは本当か?(真剣)」

仲間は大事にするし、普通に良い人なんですよね。ただ、ヴァルと違い、表立ってメイニャンを擁護するわけにはいかないヒッタン。というわけでおとなしく高華国軍の捕虜となりましたが、今後の流れしだいでは、またさりげなくメイ&ヴァル&カジの側についてくれるのではないかと期待しています。

死亡キャラ・ランタンについて

最後に、将軍ではないもののかなり印象の強かったキャラクター・ランタンについて。ヨナ姫本領発揮の会談後、不幸にも毒殺されてしまったため、登場期間は非常に短いものでしたね。

が、発言一つひとつをみるに、ちょい役にしてはかなり重要な役回りをしていたように思うのです。
「今の南戒ヤバいんすよー。皇族や貴族も腐りきってる(意訳)」。

使者が敵国の姫君にこんなことを打ち明けるなんて普通なら考えられませんが、まあここで南戒サイドの人間にこうでも言わせなければ、後々の南戒絡みのあれこれにリアリティが出なかったのかなあと思います。

ただ……ヨナ姫に対し「スウォンとデキてる? 彼氏いる?(意訳)」の台詞はある意味、それ以上のものだったと思うんですよね笑 た、他国の姫君だよ……? これはもう、吐いてお着物汚してしまった以上の不敬なんじゃなかろうか。

ランタン殺害の真犯人はメイニャンということでしたが、彼女もまた、チャゴルの命に従っていたにすぎません。ランタンの死はあやうく国際問題に発展する危険性もありましたが、何より南戒の現状を読者サイドにわかりやすくストレートに伝えるものだったように思います。

本編ネタバレ感想 

260話 259話 258話 257話 256話 255話 

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